尾瀬紀行
残雪の尾瀬・燧ケ岳登行(24)

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 尾瀬紀行(47)尾瀬ヶ原 「尾瀬の温泉」  ,



 
 尾瀬ヶ原の温泉小屋(小屋提供)


 
 錦秋の渋沢温泉小屋(小屋提供)



宿の前には尾瀬ヶ原が広がり、遠くには至仏山を望むことが出来る。
又、何より燧ヶ岳や只見川の二つの名瀑への基地としても便利であろう。 
大きい荷物ならこの小屋にデポ(荷物を行程の途中に置いておくこと)して、滝見物には往復に2時間もあれば充分であろう。

宿名が示すとおり、敷地内には豊富に温泉が湧き出し、凡そ、20度の源泉ではあるが、加熱していて、充分温泉気分も味わうことが出来る。 
山行の途中に貴重な山の温泉を楽しむことも出来る。
しかし、通常の人の居住地ならいざ知らず、交通不便な山中である。 

加熱燃料は周辺の薪を利用しているのか、はたまた、化石燃料を地元から運び入れてるか不明であるが大変なことは事実である。 
従って、入浴は時間制限になり、夜の一定時間のみらしい。
因みに、御池・七入パーキングは通常の駐車料金1000円であるが、宿泊者には無料で止まれるらしい。


この温泉小屋は、初めは長蔵小屋の初代・平野長蔵氏が昭和初期に建てたものらしいが、本元(長蔵小屋)が多忙になったため、親戚だった星段吉氏に譲り、新たに営業を始めたらしい。
その後、小屋と御池を往復するのに、只見川の深い峡谷を行き来するのは大変だというので、新たに小屋から燧裏林道に直接抜ける道を開拓したのである。
それが「段吉新道」で、昭和12年(1935年)に開通している。

温泉小屋情報
〒967-0531 福島県南会津郡桧枝岐村燧ヶ岳
シーズン中:5月下旬〜10月上旬  090-8921-8329(現地山小屋電話)
オフシーズン :10中旬〜5月下旬  0241-75-2222
URL;http://www.onsengoya.com/aboutus/shisetsu01.php

尚、先にも記したが尾瀬の温泉といえば、尾瀬ヶ原から北に外れた「渋沢温泉小屋」がある。
こちらはメインルートから外れているため、ここを目的にしないとなかなか来にくいところであろう。

北側ルートの国道352号線の小沢平から入ることも出来るが、やはり、御池から裏燧の田代群を見物しながら、天神田代の分岐より入るのがお勧めであろう。
ゆっくり歩いて3時間もあれば充分で、自然の真っ只中にある静かな山の湯である。
山好き、釣り好き、山菜好きの通には持ってこいの宿で、皮膚病・胃腸障害等に効くという。

効能書の第一に「ヒステリー及び神経衰弱。特に頭部充血(・・?)の傾向ある者」とあるらしい。 (怒りっぽい人もやさしくなる?)

浴槽も総檜の気持ちのいい内風呂があり、川縁につくられた「せせらぎの湯」という露天風呂もある。
源泉33℃で内湯は沸かし直し、露天は源泉のまま使用しているため、夏向きともいわれる・・?。

渋沢温泉小屋データ

問合せ先; 0241-75-2105
宿泊料金; 1泊2食8,500円(2011年現在)
営業期間; 5月〜10月下旬
URL;  http://www3.ocn.ne.jp/~nana777/index.html


次回、 「赤田代




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 尾瀬紀行(48)尾瀬ヶ原 「赤田代」  ,



 赤田代付近


赤田代」は、原っぱの最北部に位置していて、東西に燧ケ岳と景鶴山(与作岳)の山稜が迫り出した領域に扇状地のように広がっている。 

そして、この湿原は今も進化を遂げているという・・?。


先にも記したが、普通、湿原は次第に退化し、平原から森林に移行するものとされている。
尾瀬ヶ原も同様で、長い年月をかけてやがては森林化を辿ることになる。
ただ、尾瀬ヶ原の場合は西方に尾瀬沼とその周域に特別な水域を抱えており、通常の湿原の退化と比較して、かなりの長時間を要するとも考えられている。


そして、ここ「赤田代」では通常の湿原の退化とは逆の現象が起きているといわれる。
 
この地は、尾瀬の総水量が集中し、その度に河川の水が大幅な増減を繰り返えされている。
そのため河川の水量に併せて、地下水が上昇と沈下をしながら、かっての樹木が退化し、草原、湿原が進行し広がっているという。

つまり、樹木林から次第に湿原化の方向にあるという。
特に、山の傾斜地の下側から水が湧き出すなどして、湿気が次第に高まり、その部分は枯れ木現象も出現している。 

山の裾の下側から水が湧き出し湿性になったところは次第に木が枯れて湿性植物が生え、湿原性の泥炭地は次第に斜面を這い上がるように拡大し、そして堆積していくのだそうだ。 
これを沼沢(しょうたく)化現象といい、沼沢化型湿原ともいわれる。

赤田代をはじめ東電小屋や見晴十字路辺りはこの現象が顕著で、燧ヶ岳方面のオオシラビソやキタゴヨウが立ち枯れを起こしているに見られる。

そのためか尾瀬名物の春先のミズバショウは、この辺りの湿原と森林の境界あたりでは小さくて可憐に咲き揃い、もしかしたら尾瀬ヶ原で一番きれいなミズバショウとも言われる。

一般に尾瀬ヶ原は湿原が乾燥化し森林化が進んでいるといわれるが、このように湿原が発達している場所もあるというのは興味深い。



さて、先を急ごう・・!
この後、原の下田代十字路(見晴)から白砂峠を経て、昨日の出発点である沼尻、長蔵小屋を目指し、時間によってはこの地で宿泊の予定である。
 
休憩施設のベンチを右手に見ながら進むと、今度は大きめの木橋である赤ナグレ沢橋を渡るが、この辺り、尾瀬ヶ原、下田代から伸びてきている湿原の展望が中々である。
両岸が未だ雪に覆うわれているが、水量は雪解けが進んでいて多いようだ。


そこを渡って間もなくすると赤田代中間点となり、右手は尾瀬ヶ原の北側の遊歩道へ延びている。
右手に太い丸太で作られた立派なベンチが見え、雪に埋もれた標識が見晴と東電小屋方面を指している。


次回、「見晴十字路




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