腰痛は脳の勘違いだった」

 ― 痛みのループからの脱出 ―

目次

慢性疾患に悩む人へ、全ての医療者へ--- 帯津良一

   
超多忙な帯津先生が、巻頭の序文を書いてくださいました。

はじめに――たかが腰痛、されど腰痛

    本書は闘病記である。とはいっても「たかが腰痛」の話である。でも、何をやっても治ら
    ない慢性の辛い腰痛・下肢痛に悩む人は多い。完治した者の一人として、経験談が
    何らかの参考になれば幸いです。

第一章 発症

 高台の家       衝動買いの性格は困ったものだ、家まで衝動買いした。それも2回も・・

 宣告は坐骨神経痛   坐骨神経痛とのとのとの嬉しくない出会い

 半年で止めた理学療法   牽引やっても駄目

 カイロの魔術師      不思議な首カックン治療

第二章 試行錯誤

 赤鬼の骨接ぎ       幼少のときのトラウマが襲ってきた

 おじいさんの鍼灸院   アカシヤの樹に囲まれた古びた診療所

 劉さんの中国整体    中国4千年の歴史の整体・・プリベイドカードを買ったはいいが・・・

 腰痛市場は花盛り    都心の代替治療院は満員御礼・・腰痛市場は魅力的?

師匠             大手術をしたサーボーグ師匠に教わる

 山田式ゴムバンド「腰ぐるぐる回し体操」   腰コルセットとゴムバンドで・・・

 気功でエネルギーを注いでもらう   300キロの彼方から「気」を送ってもらった

 水中歩行          おばあさん達に囲まれて、プールをわせわっせ歩く

 通勤電車が恐い     通勤電車の一駅2分間が激痛で立っていられない

 薔薇が咲いた       雪が降った大晦日に一輪の薔薇が突然咲いた


第三章 激痛

 足を切断してくれ!    とんでもない激痛がやってきた。眠られぬ痛みの夜にのた打ち回った

 注射も薬もまるで効かない  座薬も鎮痛剤も全く効かない

 「神の手」を持つ整形外科医  みのもんたさんを執刀した福井康之先生を訪ねるも・・・

 手術では治らない        ヘルニアなんか誰にでもある。手術でどうかなるわけではない

 恐怖の神経根ブロック注射  注射針がとぐろを巻いているってホントか? 6回やったが・・・ 

 七年目の焦りと絶望      このままでは寝たきりになってしまうかもしれない

 二週間の入院を決意する   なんでもいから、次の手を繰り出さないと・・・

 高圧酸素治療          デイビットベッカムがやったという酸素治療のため入院したが・・

 不思議な十字式健康法     歩けない松葉杖の人がすっくと立ち上がった?

第四章 心と痛みの関係

 TMSの白い本、赤い本   長谷川淳史さんに教わる

 楽天家の深層心理       「何とかなるさ」というのは問題を解決したこととは次元が違う 

 治してもらうのではなく自分で治す   他力本願の治療はいくらやっても駄目だ

 痛みを捨てる訓練        認知行動療法・・痛みの囚人になってはだめ

第五章 痛みの回路

 脳が痛みを判断する      脳が「痛い!」と認識するまでは「痛くない」

 J形の痛みの回路       痛みの回路を分析する 
                    腰部神経根をヘルニアが圧迫? そんなことで腰痛は起きない

 U形の痛みの回路       自分の脳が痛みを送り、自分で痛いと・・・一人芝居だ・・・

痛みのループ          痛みの悪循環発振回路が出来上がっている・・・

第六章 痛みのループからの脱出

耳鳴りから学ぶ        脳が勝手に良かれとやったことは、実は裏目に出た

痛みのループを断ち切るには  過去の経験を振り返り、治療作戦を練る

脳の勘違い           慢性化した痛みは脳の勘違いだ  、

 痛みの第一現場と第二現場     加茂 淳 先生のHPで開眼!
                       痛みの現場と判断部の脳の両方を攻め込む

 脳をリセットする      勘違いしてしまった脳にリセットするには・・・・

第七章 戦闘開始

 ペインクリニック    トリガーポイントブロック注射で現場を攻めるのはペインクリニックだ  

 女医先生        宝亀彩子先生は九州から毎週東京へ飛んでくるFlying Doctor

 ディスカッション   痛みをとる攻め方をディスカッションする

 野戦病院         30床のベッドには疼痛患者が・・先生がTPBを打つ、看護士が走る

 虹に向かって立つ   雨上がりの運動場に広大な虹がかかった。 

第八章 完治! 

治療の最終戦略     TPB注射、抗不安剤、脳のリセット・・・システマチックに痛みを攻める

 痛みのループを断つメカニズム   痛みを解く原理の図解
                   「もう、どこも痛くは無いんだ 」と、勘違いした脳に言い聞かせる                    

 人間という生き物の神秘    信念を持つことにより、難病もまた克服できる

 ついに完治する      7年の苦しみが消え去って行った

 零戦飛ぶ          愛犬レノ伍長と零戦を飛ばす



 七年間を総括する

 

おわりに――腰痛に悩むすべての人へ
      この本を出版しようと考えたのは、あちこちで出会ったドクターショッピングする多くの私
      と同じ症状に苦しむ出口にたどり着けない人々に少しでも役に立つ情報が提供できればと
      思ったからである。



私は医者でもないし、サイコセラピストでもないが、
7年間にわたって激痛に苦しんだ「実績ある腰痛患者」である。
医者から医者へと渡り歩き、様々な治療を受けながら、
その一つ一つに対して自分なりに分析し、解釈し、次へのステップへと進んでいった。
そうしてある治療方針に確信を持ち、実践してみると、ウソのように
症状は消滅し、完治したのである。
私をあれほど苦し
めた激痛の原因は、脳の勘違いーー痛みのループを繰り返していたのだった

世の中の専門家が著した文献書物では専門用語が飛び交い、難しいことがたくさん書いてある。「過去の治療方法は間違いである」という内容も数多く書かれている。だが自分自身がそうであったように、患者が知りたいことは、「なぜ慢性疼痛が発症したのか、なぜ痛いのか、なぜ治らないのか、どうすれば治癒するのか?」だけである。