折しも、帯津良一先生というお医者さんに会う機会があった。恒例の酒呑みの場である。酒の肴に、著者の言う「痛みのループ」というキーポイントを話題にした。先生は「へえ、それはおもしろそうだ。ループにはまって、脳が勘違いを起こしているという部分がすごい」とおっしゃる。そののりで、忙しい帯津先生が全文を読んでくれることになった。それが本文冒頭の「オマージュ」となった。

発売後、この道の専門のお医者さんや主要な関係者からのご反応をいただいた。

まず「神の手」と呼ばれる名医・
福井康之先生(三田病院整形外科部長)のお声が、ある財界人から伝わってきた。財界人は、いわば親代わりのようなお人。創立以来ずっと面倒を見て貰っている方だ。定期健診の折に、福井先生はその財界人にこうおっしゃったという。「近ごろ、物理的(医学的には、器質的、と言うらしい)原因を持たない腰痛患者さんが多くなった。そういう人には、この本をお薦めしている」。へえ、あの名医が、そりゃあすごい! すぐ「神の手」に会いに行った。


福井先生は、
「著者の戸澤さんのことは良く覚えています。『ハワイに行けば治るよ』、『自分ではストレスが無いと思ってもそうではない場合がある』という私の診断を、戸澤さんなりに電気回路として理解して頂いた点がとても興味深いです」と。
福井先生は、戸澤さんと同じように心因性疼痛が疑われる患者さん全員に、わざわざこの本のカバーをコピーして、渡して下さっているという。ありがたいことである。

腰痛本といえば
長谷川惇史さんの名前を欠かせない。『腰痛は怒りである』という長谷川さんの本は、永遠のベストセラーである。その長谷川さんからのメッセージが届いた。
「患者さんが腰痛闘病記『腰痛は脳の勘違いだった』(風雲舎)を出版された。心からお喜び申し上げたい。この赤い彗星のことや、『腰痛は〈怒り〉である』と『サーノ博士のヒーリング・バックペイン』についても、かなりのページを割いて書かれている。実にありがたいことである。著者の戸澤洋二さんは、昔のTMSジャパン・メソッドのフェーズIIしか受講していないにもかかわらず、他人に依存せず自分で治すという信念で、7年間苦しんだ腰痛と坐骨神経痛を3ヶ月で完治させた。凡人とは頭の構造が違うようである。数日前、その戸澤洋二さんから『腰痛は脳の勘違いだった』を献本していただいた。この場を借りてお礼申し上げるとともに、TMSジャパン⇒「お勧めの本」⇒「その他」に追加したので、みなさんも参考にしていただきたい」。

著者がとても勇気づけられた
加茂淳先生(加茂整形外科医院院長)から、以下のようなコメントを頂戴した。
「戸澤洋二氏は7年にわたる腰下肢の激痛を、自分で戦略を立てて、ついに治された。そしてその様子を出版までされたわけだ。私のHPを参考になさったそうだ。その著書の中に「治してもらうのではなく自分で治す」とある。これはまさに、わが意を得たりの言葉だった」。

完治に至る最終局面で、著者がとてもお世話になった
宝亀彩子先生(NTT東日本関東病院麻酔科医師)からも激励メールが届いた。
「ご本を読ませていただきました。色々と勉強なさって、結構、素人とは思えないような本でした! 疼痛のメカニズムは、脳で頑固な痛みを認識すると考えられており、私たちの間でも「痛みの悪循環」と呼んでいます。
その悪循環を断ち切る方法のひとつとして、私たちはブロック治療や抗うつ薬の処方をしているので、戸澤さんの本は、是非、慢性疼痛の患者さんにはお勧めしたいですね」。

無名の一市民の手になる一冊の本に、その道のプロがこうして関心を寄せてくださった。
嬉しい限りである。長谷川淳史さんの名著「腰痛は怒りである」のように、一市民の視点が、その道の治療に一石を投じられるとすれば、何とも喜ばしいことではないか(編集担当・山平)。


風雲舎 山平編集長 編集


 

第1760回
「痛みは脳の勘違い」?

風雲舎という出版社の社長・山平松生さんから、
送られてきた近刊「腰痛は脳の勘違いだった」(戸澤洋二著)
の話の続きです。
山平さんのでは、すでに帯津良一先生の「いい場を作ろう」
といったホリスティックな本も3冊出版していますが、
こんどの本は「7年間の腰痛・坐骨神経痛が、
たったの3ヶ月で治った」と、表紙の帯にうたわれたものです。
ガンのみならず、椎間板ヘルニアの鈍痛に悩む僕としては、
一気に読んでしまったことはいうまでもありません。

著者の戸澤さんは、理学療法、カイロプラティック、
神経ブロック注射、高圧酸素治療、そして骨接ぎ、
鍼灸、整体、気功・・・と、
まさに西洋医学から東洋医学まで、
ありとあらゆる慢性腰痛を治す
という治療に挑戦していくわけですが、
なかなか、コレといった治療にめぐり合えない、
苦難の日々が綴られていきます。
しかし、長い長い「腰痛」との付き合いのなかで、とうとう、
「痛みとは脳の勘違いで起るのではないか?」
という仮説にたどり着くのです。
「心と脳」「治してもらうのではなく自分で治す」という
独自の戦略発想法を思いつき、それだけではなく、
最後には、ペインクリニックを見つけて、
「トリガーポイントブロック注射」による局所治療との併用で、
まさにホリスティックに慢性の激痛を取ることに成功した
というのです。

出版社のWEBでは、次のように本の内容が解説されています。
「著者は医者ではない。セラピストでもない。
7年間、激痛に苦しんだ『実績ある腰痛患者』である。
医者から治療院へと渡り歩いたが、
どこの誰も治してくれなかった。
だから自分で戦略を立てた。著者は電子工学の技術屋さんである。
自分の痛みを電気回路的に見直したのだ。
それを実践してみると、ウソのように痛みは消えた。
著者を苦しめた激痛は、脳の勘違い――
痛みのループを繰り返していたのだった」

脳と患部を繋ぐ「痛みのループ」の仮説については、
工学部出身の戸澤さんらしい図解が挿入されています。
興味のある人は、本書を読んで欲しいのですが、
患者として感心するのは、
まさに体のサイドと心のサイドの両面から、
ホリスティックにわが身を捉え、また、他人頼るだけでなく、
自らの治療戦略を「創造」したところにあります。
まさに「創造的患者学読本」です。
慢性疾患に悩む人はぜひ読んでみてください。

ちなみに、僕たちスローヘルス研究会も同じ
「創造的患者学」を目指しています。
拙著「ガン延命学新書」のあとがきにも、
以下のように書いたことがあります。
「●希望こそ良薬、あきらめは毒薬
己のいのちは己で創りましょう!
これからは患者が変わります! 
これからは家族が変わります!
患者が変われば医師も変わります!
そして病院を「いのちの広場」に変えましょう!
治療の場を「修理工場」から「患者の家」に取り戻しましょう!
ガン治療の新しい環境場を創るパワーは
患者自身の発想転換の中にあります。」

「たかが腰痛、されど腰痛」なのですが、
その激痛鈍痛は他人に説明できるもではありません。
しかし、これとて、個人の症状差により「激痛」は千差万別です。
戸澤さんの場合は、
坐骨近辺の第五腰椎と第一仙椎にヘルニアがあるようで、
これは脚の神経を麻痺させる症状ですが、
僕の場合は、背骨の中心部の第一腰椎の椎間板が
先天的に潰れている症状です。
椎間板ヘルニアが上部のほうですから、
脚の神経が決定的にやられる危険は少ないわけですが、
それにしても慢性の鈍痛を回避するには、
リハビリ体操と仙骨上部を
携帯カイロで温めることなどは欠かさず励んでいます。
しかし、気候が低気圧気味になるとしくしくと痛み出すものです。

たしかに、この著者のいうように、自分が好きな趣味=
読書やパソコン、音楽鑑賞、
旅行、散歩などを愉しんで集中している時は
「脳を勘違いさせて」、痛みを忘れさせてくれるものなのですね。
先日、中欧に行ったときも、
転ばぬ先の杖で「ツエ」は手放しませんでしたが、
旅が楽しかったせいでしょう。
痛みがほとんど出なかったのは不思議なことでした。

元週刊ポスト編集長・関根進さん
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

By  くに吉 (愛媛県) - レビューをすべて見る
「腰痛は脳の勘違い」「慢性疼痛には抗うつ剤が効く」「痛みの原因は心理的なもの」など、にわかには信じがたい事がこの本には書かれている。自分もそうだった。
しかし、4ヶ月に及ぶ激痛から解放されたのは、筆者と同様、トリガーポイントブロックと抗うつ剤の服用を始め、心と痛みの関係を知る事ができたから。
慢性疼痛を治すのは、実は簡単である。難しいのは、「痛みのメカニズム」を知り、理解し、受け入れ、積極的に治療できるかどうかである。自分の場合は、整体も理学療法も鎮痛剤も効かず、手術も否定され、始めて受け入れる事ができた。
この本には、7年間に及ぶ腰痛を3ヶ月で治した筆者の治療経過が記されている。これは慢性疼痛に苦しんでいる人にとって大きな武器となるだろう。メカニズムを知れば、怖いものはもう何もない。あとは自分を信じて積極的に治療できるかどうかだ。
筆者同様、慢性疼痛に苦しむ人が一人でも減るよう、願う。

AMAZONノリビューから

By  リリーフ (東京都) - レビューをすべて見る
出版されている腰痛治療の本の数には驚かされます。いかに腰痛症の実態が解明
されていないかを物語っているような気がします。この本では「実績ある腰痛患
者」である筆者が腰痛の発生メカニズムを研究し、具体的な治療のアプローチを
示し、その結果を出しています。「患者が知りたいのは、なぜ痛いのか、なぜ治
らないのか、どうすれば治癒するのか?だけである」と序文にあります。
「うつによる体の痛み」は近年注目されていますが、サーノ博士の「心と痛みの
関係」を認識した上で、更に最新のペインクリニックでのトリガーポイントブロ
ック注射治療、坑うつ剤・坑不安剤を使ったシステマチックな治療法を実践し、
完治したストーリーは、非常に論理的で納得できる内容でした。
闘病記はともすれば暗くなりがちですが、全編に筆者のエンジニアとしての感性
とユーモアが感じられ、あっとい間に読んでしまった一冊でした。

私は頚椎ヘルニヤに伴う慢性疼痛に苦しんでいます。ネットでいろいろ調べて見つけたのが本書です。著者の闘病記ですが、いわゆる「医者から見放された痛み」で苦しんでいる方に是非読んでいただきたい一冊です。万人に当てはまるとは限りませんが、やみくもにドクターショッピングを続けるより、痛みから解放される一つのヒントが得られるのでは?私は、本書を読んで精神的に楽になりました。

楽天のリビューから

ストレスからの解放2007年6月11日登録
★★★★★
腰痛では有りませんが、癌ノイローゼー気味でした!
本の帯を見て購入しました。読んでいるうちに引き込まれ、脳で感知するストレスを楽しい事に回路転化させ、前を向いて歩こうと、勇気が出ました。

セブン&Yのリビューから