
| 日本画家・田中一村 グラフィックな世界 |
![]() | 新日曜美術館で田中一村(たなかいっそん)を取り上げました。栃木県生まれの田中一村は中央画壇に見切りをつけて家を売り、家族とも別れて昭和33年(1958)50歳で奄美大島へ移住し、その後昭和52年(1977)69歳で没するまで、たった一人で作品を描き続けた日本画家です。生活費はもっぱら染物工場などで働いて稼ぎ、お金が貯まると絵画制作に没頭するという隔絶した生活を死ぬまで続けました。 |
ぼくが一村の世界を知り、たちまちその世界のとりこになったのが同番組前身の日曜美術館でした。約20年前のことです。描き出されるむせかえるような亜熱帯の原風景。目をみはる強烈な色彩。シャープで緊密に構成された線。鳥と植物群の見事な調和。日本画の伝統を活かした掛け軸のような縦長の構図。一度観たら脳裏に灼きつく世界です。
昨年、全国に散逸していた作品が集められ「田中一村記念美術館」が奄美大島にオープンしたようです。また、画集も各社から出回ってきましたので、興味を持たれた方はぜひその世界をのぞいてみて欲しいと思います。 ● 孤高の日本画家 田中一村 ● 鹿児島県奄美パーク:田中一村記念美術館 2002年 春
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