白子森521日)

太平山の東にある奥山で、太平山系に含めると太平山奥岳より高い主峰となる。

以前より登ってみたかったがアプローチが悪くてなかなか向かえなかった。

昨年、林道の下見をして年々林道が荒れてきているので、ぜひ早いうち登らないともう行けなくなってしまうだろうという事を感じてきた。

昨年6月に下見に行ったときは林道で虫に刺されえらいめにあったし

ブッシュがあまり繁茂しない残雪期に登らないともう登れないと思って5月中に行ってみた。

 

 

かなりシビアな登山になるだろうと予想したがそのとおりだった。

 

(1)   駐車場から登山道入り口まで距離2.5kmで荒れた林道にはブッシュがある。

ブッシュマスターでブッシュを払いながら進む。駐車場(と言っても単に林道のがけ崩れの手前)にあった案内標識に登山道入り口まで50分とあったがそれはブッシュが生えていない以前の話で、昨年も今年も2時間かかった。

 

(2)   登山道は入口からいきなり急な直登になる。山頂まで急坂か藪こぎの連続で普通の登山とは違う。

ブナの枯葉が敷き積もった急坂は滑りやすく気を使う。藪に覆われた登山道はトレースの確保が難しく迷いやすいので確認しながら登らなくてはならない。

昭和50年代は林道がしっかりしており、登山道も整備されていたと思うが今はまた原始の姿に返りつつあります。

そういうことで駐車場から登山道入り口まで2時間、登山道入り口から山頂まで3時間都合5時間かかった。

 

(3)   林道、登山道ともハエ、小型のアブの宝庫、立ち止まると立ちどころに寄ってきます。

標高は1200m未満だが難易度★★★、危険度★★★と最高位の山だ。難行苦行なので一般登山者には絶対お勧めしない

 

 

今回は副隊長も参加、これからの難儀はまだ全然頭にはない。

白子森に関する近年の登山情報というのはほとんどないように思う。「ぴょんたのホームページ」が最後かもね。

 

この標識にある「登り口まで50分」は今の荒れた林道

ではもう絶対無理、

実際は2時間かかりました。

雪の残る沢、ここらで標高500m

林道上で川になったところもあります。

この滝は高さ5m

ぴょんたはブッシュマスターを振りながら先行、

2kmもやると腕が痛くなりました。

ブッシュもまっすぐ立っていると抜けやすいのだが

ここは山側からの雪に押されて横に伸びています。

ショウジョウバカマ

シラネアオイ

ここも林道

川にえぐられた林道を恐る恐る渡る副隊長

登山開始

 

 

ここが登山道入り口、昨年は標柱まっすぐだったんだが…

この、きつさです。

登山道に入ってすぐ急坂です。700mの距離で高度が

300m上がるんですが、くる人がほとんどいないせいか石や木の根っこがでていないので足場が滑りやすく難儀です。

アイゼンをもってくればいいと思いました。

急坂にトラロープがありました。山頂まで3か所あります。

イワカガミ

きれいな新緑です、紅葉の秋もいいんでしょうね〜。

あと一息で峰です。

デブぴょんたは登りで遅れがち

副隊長も木に寄りかかっています。

尾根に到着、ここから山頂まで尾根伝いに1.7km

峰から先の尾根伝いも藪がひどい。7年前の白子森登山(秋田ヤブ山紀行)によればたいへんよく整備されているとのことだったが、その後は荒れ放題にしているのだろう。

ここまでくる人はほとんどいないんでしょうね。

副隊長にまとわりつくハエ

奥は1007mピーク、手前のピークは950mでこのピークを越えてきた。

コシアブラ

かろうじてトレースがありますが

木の枝や倒木があるとすぐ見失うので

確認しながら歩きます。

藪また藪の中に竹の花を見つけました。

泳ぐように進みます。

峰の東側は断崖絶壁、崩落は続いています。ここで副隊長、音をあげる。ここで待っているからというのを励まし(もうすぐだからとだまし)山頂に向かわせる。

藪こぎは山頂まで続く。

藪こぎは強力パワーのデブぴょんたがリード。

3m離れると姿が見えなくなります。

山頂手前の標柱は倒れていて

この隣に高校生遭難の慰霊碑があった。

この山は遭難しやすいな〜。

山頂は雪の丘という感じ

副隊長も藪から雪渓に脱出

山頂から森吉山

河北林道、秋田駒ケ岳、うっすらと岩手山も見えた。

雪がないと山頂も藪なんでしょうかね〜。

太平山奥岳が見えました。(左写真)

ぴょんた、下山時、山頂下で太もものこむらがえり、10分ぐらい休んであとは快調。ぴょんた、副隊長とも下りの急坂で1回ずつスリップしりもち。副隊長虫さされ1か所。

ぴょんた、副隊長とも藪こぎの際の擦り傷多数。   本日の減量:ぴょんた3kg。副隊長1kg

10時に駐車場から歩き始めて山頂3時、駐車場に帰ったのは720分。ちょうど暗くなってきたころでした。山頂で食べたグレープフルーツ絶品でした。

山頂に標柱があるはずなんですが雪の下でした。

 

昨日の竜ヶ森の寒川林道といい今日の井出舞(いでのまい)林道といい林業が廃れて林道がどんどん廃道に

なってきています。こんな時代になるとはだれも考えなったでしょう。この山は遭難者の亡霊が出る山として怖がられています。奥深い山で林道の荒廃をみればさもありなんと思うのですが、7年前のブログには「登山道も整備されていて

白子森登山をする人がますます増えるでしょう。」とあります。東北の山は林業(林道)に多く依存しています。経済状態が登山に影響する典型です。

感の鋭い人と鈍い人  後輩のT君は山で遭難した人の亡霊によく合うそうだ。

            そんな場所に行くとゾク、ゾクッと寒気がするそうだ。

            ぴょんたは全くそんなことは感じない。T君によればぴょんたは鈍いんだそうだ。(笑)

            今回の白子森も亡霊には会いませんでした。こんなことを副隊長に事前に話したら絶対同行しなかったでしょうね。(笑)

 

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