ユニ石狩岳〜音更山〜石狩岳縦走
【日 程】7月13日夜発・7月14日〜15日
【メンバー】Ike、mao
7/13(金)
23時頃、層雲峡駐車場に到着。霧雨が降っていたがここは屋根があるので快適です。
7/14(土) 【天気:ガスのち晴れ】<十勝三股〜十石峠〜ユニ石狩岳〜ブヨ沢キャンプ地>
4時起床。パッキングを済ませ移動にかかる。層雲峡から登山口まで思ったより遠く1時間程かかった。途中、三国峠から十勝三股までの間の道路脇にルピナスが満開だった。
ユニ石狩岳コース登山口と、下山してくる石狩岳シュナイダーコースの登山口は徒歩で20〜30分の距離がある。大変なことは先にしてしまった方が良いのでシュナイダーコース登山口に車を置き、ユニ石狩岳登山口まで徒歩で移動した。
ユニ石狩岳コースの登山口には標識がなかった。しかも登山道は笹がかぶっていて「本当にここ?」という感じ。GPSで確認する。まさか登山口でGPSのお世話になるとは思っていなかった。ガイドブックには1000m位までは「作業道跡」と書いてあったので林道っぽい道を想像していたのだが、現実は一人通る位の道幅で、ほとんど笹がかぶっていた。いつ「作業道」に出るのだろうと思いながら行くもずっとこんな感じだった。霧で濡れた笹で足が濡れるのは我慢するにしても、クモの糸がしょっちゅう顔にかかり、私のステッキはほとんど地面に突くことなくクモの巣払いに空を舞っていた。
十石峠に近づくとガレやハイマツが出てきて花もちらほらと見られ多少高山ぽい雰囲気になるが、低木の枝がかぶっている所が多くて歩きづらく、楽しみの少ない登りだった。
十石峠に出るもガスで視界は全くなかった。つらい登りの後に展望もないのではうかばれない。「晴れろ〜!…いえ、お願いですから晴れて下さいますか(低姿勢)」と心の中で念じる。何も見えないが、とりあえず峠にザックを置きサブザックをもってユニ石狩岳へ向かった。願いが通じたのか途中から青空が見えはじめ、雲海の中からニペソツの尖った頭が姿を現した。「カッコイイ!」と思わず叫ぶ。登山道にはエゾツツジや株は小さいがコマクサがたくさん咲いていた。ようやく楽しい山登りになってきました。
十石峠に戻り再び重いザックを背負い、ブヨ沢キャンプ地へ向かう。この縦走路もハイマツと枝がかぶっていてハイマツの黄色い花粉にまみれながらのプチ藪こぎだが、時々現れる砂礫地帯にはコマクサやコケモモの花が満開で辛さを忘れさせてくれる。
1時間程でブヨ沼に出た。その名にふさわしいどんよりとした沼だが、その先のキャンプ地にまでブヨの名をつけるのはどうかと思う。イメージ悪いですよね。キャンプ地には一部雪渓が残っていてビールを冷やすのにありがたい。テントを張ってから沢を150m程下った水場に水汲みに行った。沢水は以前に来たときより水量が少なく、弱い水流の上には蚊がたかっていたので(まさにブヨ沢)調理用・飲用ともに煮沸して使うことにした。しかしテント場は蚊がいなくて快適、テントの中は夕日が当たって暑いので外に出て夕食を食べた。すぐ近くで鹿が悠然と草を食んでいた。
まだ明るい19時、鳥のさえずりを子守唄に就寝…zzz
7/15(日)【天気:晴れ】<ブヨ沢キャンプ地〜音更山〜石狩岳〜シュナイダーコース下山>
目覚ましの音が聞こえず、予定より約30分寝坊して4時5分起床。空は快晴!日中は暑くなりそうなので、朝食を作ってから沢水を煮沸して飲料水をたくさん確保した。
キャンプ地からすぐ短い急登で、登りきると一気に展望が開け、眼下には雲海、正面にはどっしりとした音更山、登りきつそう!! 音更山の登りはここから一旦コルに下ってからになる。ここの登山道も枝がかぶっていてうっとうしかった。ああ早くこの薮を出たい、と思うと体力のない私の足の進みも早くなり、気付けばもう音更山の登りに入っていた。低木がハイマツに変わり登山道もガレた感じになってくる。急な分だけ高度は稼げ、山頂稜線も近くに見えてきた。谷を覗き込むと高度感がすごい。
急登を登りきり、音更山稜線に出ると景色が一変した。残雪で縞模様の表大雪の展望と、お花畑!チングルマのお花畑の先にはハイマツの稜線越しにトムラウシと十勝連峰。貸し切りだった音更山山頂からは大パノラマを満喫した。
音更山からは、始めのガレ場を降りるとシュナイダーコース分岐までハイマツの稜線歩きで比較的歩き易いが確実に足は疲れてきている。シュナイダー分岐にザックを置いて最後の登り、石狩岳を目指す。
すぐにコマクサの群落が現れる。ユニ石狩岳で見たものより花が大きくて立派だった。石狩岳の登りも急だが、ハイマツのトンネルを抜けたとたん現れたお花畑に、疲れは一気に吹き飛んだ。まず目に飛び込んでくるのは黄色のシナノキンバイに囲まれた登山道と背後にそびえる石狩岳、斜面を見るとハクサンイチゲ、エゾコザクラなどで彩られ、縦走のクライマックスにふさわしい風景だ。(※花の名前は後から調べたものですが正しいかどうか分かりません。)
石狩岳山頂からの展望は音更山とさほど変わらない感じだったが、徐々に雲海が山並を覆い始めてきた。でも眺望は充分に堪能したし、後は下るだけ。
急だ、急だと言われているシュナイダーコースの下りは本当に急だった。木の枝にしがみつきながらのクライムダウン、倒木に馬乗りになって乗っ越したりとアスレチックな下りが延々と続き、登り以上に汗をかき(冷や汗かも)、「石狩岳はもう2度と来ないかもね」と悪態をつきながら降りてきた。しかし、沢音が聞こえてくると徐々に傾斜は緩くなり、渡渉地点に出るとあとは平坦地になる。渡渉地点には橋がなく倒木を手すりにして浅いところを渡った。最後の最後に沢沿いから左岸に上がる登山道を見逃して沢沿いに来てしまったため、駐車場の車が見えているのに川に行く手をはばまれて右往左往してしまった。行きも帰りも登山口付近でうろうろしてしまったのがおかしかった。
下山直後は疲れもあって、「このコースは一度来たらもういいね」「きっともう来ないわ」と言っていたのだが、一晩ぐっすり眠って写真など見ていたら、クモの巣払いながら来た道も、花粉まみれのプチ薮漕ぎも、テントの1日も、雄大な山の景色も、お花畑も、急な下りも、どれも楽しく思い出されて「次は秋に行くのがいいかも」などと思ってしまうのでした。