Saria の 前世物語



はじめてのタイムスリップ
自分の過去の封印を解いてから、しばらくたった頃、
私はいつもの日課の瞑想を行っていた。

すると、奇妙な映像が見えてきた。
第三の眼といわれる額のあたりに、ものすごくリアルに、
今、その場にいるように。
それははじめての過去の物語だった。

断片的に見るのは日常茶飯事だが、はじめから終わりまで物語になったのは
はじめてで超ビックリだった。

中世ヨーロッパ、国は指定できないが、魔女狩りが行われていた頃、
母親の横に座って、母親の仕事が終わるのを待っている場面から始まる。

貧しい村で母親は生活の糧として、能力を使って人々の病気を治す仕事をしていた。
もらうものはお金ではなく、その日食べられるだけの食料だった。人々からは慕われ、
いつも楽しく毎日を過ごしていた。その日がずっと続くと信じて。

でも、それはかなわなかった。村の村長がお金と引き換えに役人に
母を売ったのだ。
おりしも魔女狩りの名をかりて時の権力者たちが
好き勝手をしていた時代、母親は連れて行かれ火あぶりにされた。

私はいのちからがら逃げおおせた。村人たちは誰も助けてくれなかった。
病気を治してくれるのはうれしいが、本当の所は、その能力に、恐怖していたのだ。

やがて、成長した私はすっかり悪に手を染めていた。
船を扱っている商人の愛人になり、能力を使ってやりたい放題。
それをマジかで見てきた商人が、今度は恐怖を抱くようになる。

能力で人を、お金を簡単に操れるなら、いつか自分もそうなるのではないかという恐怖。
そして、そうなる前に、私を役人に売ったのだ。
私は、火あぶりに。

十字架にはりつけにされ、下にはワラがしきつめられ、そこに火がはなたれた。
足が燃えていき、ものすごい熱さとすごい臭い。
すべてを体感した。
そして、私の最後の雄叫びは「みんな、呪ってやる。復讐してやる。」だった。

その瞬間、我にかえった。
呼吸は乱れ、涙はとめどなく流れ、身体中が熱く、部屋の中に焦げた臭いが残っていた。
呼吸を整え、過去の自分を癒すべく、今見たものをもう一度思い出していった。

能力の使い方を知らなければどうなるのか、という気付きと自分の中にある
自分に対する恐怖をクリアーにしなさいというメッセージを受け取った。

ヒーリングを開始したのは、この直後である。