高1ラジオ

1 部品  今回はジャンクシャーシを流用します。

【写真 下左】 ジャンクシャーシを2台探してきました。
 @ 左側の白っぽいシャーシはアルミシャーシで自作の並四ラジオのものですが未完成です。
 A 右側はビクターの4R−10型ラジオのものです。本来の高1ラジオから1−V−2へバージョンアップしています。
【写真 下中】 シャーシの内側
 @ 左側は1−V−2に改造したため部品が混み合っています。標準型ならこの上のページの実体図のとおりすっきりしています。
 A 高1ラジオは[2連バリコン]、[高1コイル][豆コン]が必要です。シャーシ内に[検波(高周波)コイル]を取り付けます。
 B アンテナコイルはシャーシの上に取り付けます。 
【写真 下右】 ミズホ通信で復刻版の高1コイルを販売しています。通信販売でも入手できます。
 バリコンの容量に合わせて430pFと340pFがありますので注意してください。
 
ジャンクシャーシ
シャーシ内部
ミズホ通信の高1コイル


【写真 下左】 分解前に最後の試聴をしています。
 昔は上のページの実体図のようにスピーカーに出力トランスが背負われていましたので+B高圧配線のままでスピーカーと接ぎました。現在ではコンポステレオのスピーカーでも使えるように出力トランスをシャーシに取り付けます。 こうすると+Bの高圧電圧が外部に出ないので安全です。
【写真 下中】 分解の途中です。ラジオ部品は使いまわしができますので分解するときも慎重にします。
【写真 下右】 分解が終わりました。右下のアルミ板は今の電源トランスは本来の電源トランスより小型化しているためです。

分解前
分解中
分解が終わりました


【写真 下左】 塗装をしました。右上の塗装前と見比べて。
  左側に斜めの四角い穴は4R−10ラジオのシールドケース入りアンテナコイルのものです。
  真空管ソケットの取付ネジ穴を開けなおしています。下のソケット取り付け後を見てください。
【写真 下中】 主要部品
 @ 真空管は6D6、6C6、6ZP1、12F の4本。
 A シールドケースが2本。6D6と6C6の真空管の外形とシールドケースが合っていないと筒型のシールドケースを使います。
 B 2連バリコンと高1コイル 

塗装したシャーシ
主要部品


2009-04-12 組立開始

【写真 下左】 軽い部品から取り付けます。ただし、コイルは壊れやすいので最後です。
【写真 下中】 真空管をセットしてみました。いつものことですが、シャーシを塗装するとバリコンの錆が目立ちます。
【写真 下右】 シャーシ内です。電源スイッチはこの後交換しました。(シャフトが長すぎましたが切るのが惜しいので)
  再生調整用の豆コンも貴重品です。ただ形状は異なりますが測定器用などのバリコンが使えます。安価で構造もしっかりしています。
  検波コイルの近くに中継用立ちラグ端子を取り付けます。検波コイルは大型の割に取付方が安易でグラグラします。
   コイルの先端の配線を利用してグラグラしないようにします。

真空管ソケットの取り付け
真空管をセット
シャーシ内


2009-04-13 配線開始

【写真 下左】 シャーシをひっくり返してハンダ付けする時、安定に保持できるようにシャーシにアルミアングルを付けます。
  MT管、GT管ラジオ等部品の背が低い場合は電源トランスに段ボールを巻きつけてシャーシを保持します。
  このラジオはダイアル目盛があり段ボールだけでは危険です。シャーシの背面の端に2本付けます。
  この高さならば真空管をセットしての動作試験も安全にできます。

【写真 下中】 
 実体図を参考に回路図のとおりの配線になるか良く確認します。
 配線はただ接げば良いわけではありません。
 配線は他の回路に悪影響を与えないように他からの悪影響を受けないようにが鉄則です。

@ アース線、ヒーター回路から配線します。ヒーター回路はこのラジオでも1Aになります。
   オーディオ用の6CA7という出力管のヒーターは1本で1.5Aも流れます。電圧、電流を考えてリード線を決めます
A 抵抗、コンデンサを付ける前にリード線を配線します。アース線を引き複数のアースポイントします。
   オーディオでは[一点アース]、高感度ラジオでは[ニアバイアース]とそれなりに決まっています。
B 中継立ちラグは下の穴にリード線、上の穴に抵抗、コンデンサをハンダ付けします。
   ラジオやアンプでは試聴後、電圧測定をして抵抗など交換することがあります。
C ビニール線も複数の色を用意しておき、回路によって使い分けします。同色の色の線が何本も並ぶと困ります。
D 電源トランスなどの端子電圧、記号が陰にならないようにします。
E 抵抗、コンデンサのハンダ付けします。カラーコードはいいですが抵抗値、コンデンサの容量、耐圧の表示が見えるように
F このクラスのラジオでは抵抗、コンデンサのリード線は短く切り詰めることはしなくてよいです。
G 必要な個所にはエンパイヤチューブを使います。
H 真空管のソケット電圧が測定できるようにソケット上部はできるだけ空けておきます。

並三ラジオ部が完成
【写真 下右】 電源部と検波回路、音声回路の配線が終わりました。検波コイルにアンテナ線を接いで試聴しています。
 電源投入する前に
@ 配線をよく確認します。
A ハンダ屑、リード線の切れ端でショートしていないこと
B ACプラグの両端で抵抗測定をします。電源スイッチのon/off。on時10Ω位ならok。プラグとシャーシ間は無限大であること。
C テスターで+B回路の抵抗を測ります。テスターリードを付けた瞬間は短絡状態となりその後抵抗値が増していき1MΩ位になれば短絡と電解コンデンサは良好です。テスター指針が振れなかったり、短絡したままだと重大な誤配線です。
D 真空管を挿さずに電源投入します。パイロットランプが点けばok。注意して各真空管のヒーター端子電圧を測ります。
    真空管か挿さっていないので少し高めの電圧になります。注意して12Fの+B高圧も測ります。
    万一、ヒーターに高圧が掛かっていれば一発でアウトです。
E テスターをDC電圧計にして+Bとアース間に接いでおきます。ワニくちがあると便利です。真空管をセットして電源on、
F 12Fはすぐ動作しますので+B電圧は300V弱が出ます。数秒後何らかの音が出れば一安心です
   音が全く出ず、発煙、異臭がすれば直ちに電源を切って、配線の再確認をします。

シャーシの右角
並三ラジオとして鳴ります
試聴中


2009-04-14 高周波増幅回路配線 高1ラジオは一応完成

 電源onで鳴ります。この後バリコントリーマーの調整、電極電圧の測定等をします。

【写真 下左】 『なんか部品が少ないな』と感じるのが良いです。
 言い訳になりますが、中古の部品を使いまわしているので混み合っています。新品の部品はもっと小型になっています。
 抵抗はW数(ワットすう) ⇒ どの位の電流が過熱せずに流せるかが決まります。
 コンデンサは耐圧 ⇒ どの位の電圧をかけても安全かがきまります。
【写真 下中】 電源部です。
 スイッチの横の抵抗が変色しています。これは前のユーザーの使用状況が悪かったためです。
 ACコードはゴムブッシュを使います。さらにコードを縛り抜けたり、ハンダ付け個所に力がかからないようにします。
【写真 下右】 検波と高周波増幅部です。
 左端の検波管周りはすっきりしていますが、右側の高周波増幅部は部品が混み合っています。
シャーシ
電源部
高周波増幅・検波


6D6、6C6のグリッドキャップ回路は短く、決して近づけないこと。
バリコン上部に仮止めしてあるチタコン(50pF)はトラッキング調整のため。
試聴中 アルミアングルに注目


2009-04-15 一応完成したがメインイベントはこれから。

そもそもFMラジオ5号機の製作中だったが中断して高1ラジオの製作したのは特別の理由がある。それは、ある掲示板で
今月上旬から『再生検波』、『超再生検波』の投稿が続いていた。最適受信状態では『発振しているか、否か』を知るために作った。

グリッド再生検波の試験のページへ


2009-04-22 試験中の画像の追加
【写真 下左】 検波バリコン出力 (グリッドリークの手前) 波形 プロ野球中継受信中 音声はアナウンサーの一人しゃべりの最中
【写真 下中】 1:10プローブで検波管入力波形の観測
【写真 下右】 テストオシの検波波形。したが抑圧されていることに注意。二極管検波だと片側はスッパリ切れている。
           某掲示板サイトの一投稿者はこの搬送波を発振波形と勘違いしたのでは。
           
検波バリコン出力 
1:10プローブ 検波管G1
検波波形 入力はテストオシ

ST管のラジオはソケットが大きくて老人には優しい。次は並三ラジオに挑戦・・・・・。その次は単球ラジオ?!。


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