KENTEC BCL-1とLafayette BCR-101


KENTEC BCL−1とLafayette BCR-101の違い 

 
 以前から KENTEC BCL−1 のバリコン軸が曲がってしまう、を一目見たかったので。
  確かに、ステー(補強金具)を1個付けるか、ダイアル糸用の滑車を取り付けているステーなどを少しの加工でよかったものを。
  更に、両面プリント基板の品質か、作業ミスかハンダ付けの接触不良が多発している。

 でも、回路は凝ってるので回路図を見るのも楽しい・・・・。 いろいろいじくっているうちに愛着が増します。
 
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 KENTEC BCL−1

2009-12-30 入手 鳴らず。鳴らないジャンクだけど\28,000円  serial No 7610787
    下のLafayetteの製造番号は7610763と、たった24しか違っていない。近い日にちに作られた?

Lafayetteはマニアル付なので本命。先にLafayetteをゲットしたのでこちらは、どうせ高値更新でされるのでと放っておいた。
まさか2台ともライバルがいなかったのには驚いた。

2010-01-02 修理後の試聴結果
1 感度はまあまあ 音質は良い。
2 ノイズブランカー、RF/IF利得調整もスムーズで極めて良い。
3 スプレッドはD、E、Fバンドの第2スーパー回路。A、B、Cバンドでは切り離される。
4 IFT帯域切替、第2スーパー切替はダイオードをスイッチとして使っている。
5 トラッキングバリコンがあるのも良い。ただし、トラッキングバリコンはスプレッド同様D、E、Fバンドのみ。
6 第一局発をバッファーを通して背面のRCA端子に出ている。ラジオ用周波数カウンタ の接続が容易。


1 複数のサイトでメインバリコン軸の曲がりを指摘され本機は良かったが下記のBCR−101は曲がっている。
   電気的には良くてもケースを開けてバリコン軸の曲がりを見たら永く使う気が失せると思う。
   ダイアル軸のステーを少し伸ばせば容易にバリコン軸を保持できると思う。
2 ハンダクリープのため鳴らず。ハンダの質が悪いかも。両面のプリント基板なので修正が困難。
3 メインダイアル範囲が狭い。当地NHK第一は540kHzなので目盛範囲外になってしまう。
【写真 下左】 上がKENTEC BCL−1、電源入るが鳴らず。下がLafayette BCR-101、鳴ることは鳴る。感度悪い。
【写真 下中】 意外なことにメインバリコンの軸が真直ぐ。シールドケースはスプレッド(第2スーパー部)
           他のサイトではバンド切替スイッチ(バリコンの真下)とコイル間のジャンパー線が目立つが本機には無い。
            当該サイトは転載禁止なので検索してほしい。
【写真 下右】 前オーナーがダイアルライトが青のLEDに交換している。
KENTECが製造元らしい
真直ぐなバリコン軸に注目
ブルーLEDのダイアル照明



【写真 下左】 ダイアル軸。 このステーを少しバリコン側に伸ばせばメインバリコン軸も安定すると思うが。
【写真 下中】 バンド切替スイッチと”トラッキングコントロール”バリコン。回路図ではメインバリコンに並列。他機ではスプレッド。
【写真 下右】
ダイアル軸のステー
コイル群


2009-12-31 一瞬鳴った。
電源、音声部のチェックをして、原因と思われるスイッチをわに口で直結したところ突然受信。
  ”スイッチの直結” は後に見当違いであった。単に振動で接触不良箇所が通じた。
周波数カウンタを接いで試験。ショックノイズが苦になりトントンしていたら無音に戻ってしまった。
Bバンド 地元NHK540kHz受信中
Eバンド
Aバンド


2010-01-02 一応安定して鳴ることは鳴る。 でもドライバーで強く叩くと一瞬受信が止まる。

【症状】 
@ 一昨日は間違いなく動作した。異臭、発煙などは無かった。
A 主基盤を軽く触っただけでショックノイズが出る。
B 何かの拍子に完全に無音となる。当然Sメーターは振れない。
C 受信不可でもノイズブランカーを下げると内部雑音が出る。基盤のショックノイズは全く無い。
D 局発バリコンの波形をシンクロでみると充分大きい。Fバンドは波形でない。
【原因追求と対策】 ノイズインジェクターで調べる。(下記文中の数字+アルファベットは基盤の端子記号)
@ IF基盤入力ピン(3B)から後ろはOK。
A 2ndIFのシールドケース出口(2E)無音
B ノイズブランカーQ9のベースでOK。 → 『ナーンダ AとBの間の100pFの不良じゃん』
C 100pFで直結。『直ったァ』電源on。 → 無音 ??? どうして?
D やっとのことで第2スーパーの+B電圧(2G)が切れていることを発見。
E (2G)に+Bを供給する端子の接触不良発見 (両面プリント基板の部品取付側)
F プリント配線側からハンダ付け修正。鳴った。今度は高周波増幅が働いていない。Q1に+Bがかからない。
G R15の接触不良。ハンダ修正。直ったかと思ったがまだショックノイズ有り。
H 中波高周波コイル(L11)の接触不良。  直りました。
  原因は ”ハンダクリープ” 一見ハンダ付けされてるように見えるがハンダ付けされていない。

 
2台見比べながら原因探求
ノイズインジェクター
L11のハンダ付け修正中

黒線 マニアルのパターン図が違っている
前オーナーのショックノイズ対策
2番目の接触不良  2010-01-21
← 接続ピンに熱収縮チューブを圧着

 この端子列の接触不良は無い。


シールドケース右がノイズブランカー部


2010-01-20 下のLafayette BCR−101 の修理 (FET交換) したので並べて試聴していたら接触不良再発
      ライバルの高性能化を妬んだごとく発生しました。機械でも持ち主と同じに”ひがむ”ことがあるようです。

2010-01-21 再び接触不良の修理

KENTECの症状は
1 突然、感度が激減しました。Sメーターも触れません。VR最大で実用レベルの音量となります。
2 ショックノイズは全くありません。
3 コイル基板の高周波部を裏のコイル側から強く押さえると復旧することがあります。
4 温度の影響を疑っていましたがこれはなかったようです。
   当地はこの時期室温は5℃位まで下がります。その後ストーブで20℃ほどに上げますが、いろいろ試しましたが温度 の変化では無
  かったようです。

 不良箇所はノイズブランカー部でした。プリント基板を裏から、表からと強く抑えつけてやっとのことで見つけハンダ付け補修をしました。

 このノイズブランカーはANLと違い周波数変換とIF増幅の間にあります。トランジスター5石ですがS/Nは劇的に変わります。この制御
回路の接触不良なのでショックノイズも出なかったのではと推測します(接触不良なのにショックノイズが無いのは本当です)。

2010-01-26 改めてノイズブランカー画像を見るとハンダが足りないようだ。作業中は全く気がつかなかった・・・・・・。
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Lafayette BCR-101

2009-12-28 入手 \29,800円  serial No 7610763


写真 下左】 オーナーズマニアル付なので狙っていた。
【写真 下中】 鳴ることは鳴るが感度が悪い。高周波増幅が働いていない。
【写真 下右】 これを見たかった!お決まりのバリコンシャフトの曲がり。通信機型受信機の心臓部のバリコン軸が曲がるとは。
    KENTECが曲がるのはサイトの写真で知っていた。まさかLafayetteブランドでも同じとは。
    KENWOODを信じて買ったアメリカ人も驚いたと思う。上の写真のとおりダイアル軸のステーを少し伸ばせば良いのに

オーナーズマニアルあり
試験中 鳴ることは鳴る
お決まりの曲がるバリコンシャフト


写真 下左】 大進無線DPA-30B ブースターアンプ の1台も高周波増幅用FET 3SK177 が飛んでいた。
【写真 下中】 ラジオ用周波数カウンタを接いで地元NHK540kHz受信中。アンテナ線を周波数変換段バリコンに直結
【写真 下右】 背面にラジオ用周波数カウンタ端子がある。

参考写真 大進無線 DPA-30
試験受信中
背面のラジオ用周波数カウンタ端子
2010-01-02 上のKENTECと同じく接触不良でRF不動を疑ったがそうでもないらしい。
         FET(3SK35)の電極電圧が少々納得いかない。米国仕様なので+Bは回路図では9.8V、現物は8,4V
過日から一応ハンダの修正が終わったBCL−1と電極電圧を比べてみるとおかしい、また、ノイズインジェクトしても高周波増幅していない。
先日熱海へいっている時に秋葉原でFETを探したが3SK35はどこにもなくて同等品に近い3SK39を入手。


2010-01-20 高周波増幅用FET (回路図では3SK35 同名品は入手できず3SK39) を交換。感度上昇してVFB
     (今日は大寒にもかかわらず最高気温は15℃を超えて暖かい)

【写真 下左】 、【写真 下中】 パターン図と実物。そのまま対応している。G2にプリント配線がある。
                    写真下中の外部電源12V回路のヒューズ。このヒューズの取付がユニーク

【写真 下右】 右側は第2スーパーのシールドケースの左上角がターゲットのFET部。バリコンの羽根は作業中は閉じている。

パターン図と3SK39
ヒューズの下が3SK35
ハンダを付け足してから吸取


交換作業 準備から片付けまで2時間はかかった。なんとか分解・基板を外さずにできたが不安定な部品保持で手がしびれる。
 ハンダ吸取り線では駄目で吸取器を使う。取外した3SK35はS−G1間が短絡していた。

3SK35取外し
3SK39と取り外した3SK35
ポリバリコンの右下が交換した3SK39


【参考1 修理後の試聴】       回路が凝っていて見るだけでも楽しい

◎ 1 感度は当然良くなった。
  2 ローカル局は背面のフェライトアンテナ受信でもRF利得を相当絞らないとSメーター振り切り音声が歪むほど。
  3 KENTECのような接触不良のショックノイズは無い。
  4 内部の金属部品も艶がありきれい。
  5 RF利得調整のフィーリングはとても良い。Lafayette のノイズブランカーの変化が少ない。
  6 サイズも小ぶり (31cm×24cm×18cm) で使いやすい。(KENWOOD R-300は37cm×30cm×17cm)

  
× 1 音声として受信できるのはBバンド (中波) のみ。(これは小生にとって特段欠点ではない)
   2 短波帯CバンドとDバンド (ダブルスーパー) の同調点の雑音は受信するが音声が聞こえない。
   3 ノイズブランカーはKENTECのようなはっきりした効果が無い。 
   4 見れば見るほど苦になるのがバリコン軸の曲がり。

? 1 電極電圧がKENTECと異なる。
   2 何故かカバーを被せると高音がカットされる。まあ、聞き易い音質になるが。これはスピーカーが裸の時と、スピーカーBOX
  に入れた時位の違いがあること。決して、発振気味のセットがカバーで止まることではないので念の為。
    (2010-01-22 右のURLにあるとおり。 http://www2s.biglobe.ne.jp/~st-phx/HAM-RCV.html
   『・・・・サウンドは低く迫力があるが、低音がケース内部で滞留し、こもる感じがあるので吸音材を使い、音のメリハリを出す工夫を
   自分でした』 さすがは小生、40年の真空管オーディオで鍛えた耳は確かだ・・・・。実は今日、総合病院で聴力の検査を受け
   てきた。いまのところ広帯域で広ダイナミックレンジでも問題無しとのこと。体力、知力、記憶能力は・・・・・?が残念。
   3 他のサイトではコイル基板に多数のジャンパー線が見えるが、この2台はコイルのジャンパ線は皆無。
   4 メインバリコンの軸のサポート金具が無いのは論外。設計時に見過ごしたのも不思議。
   5 KENTECの製造ロットは両面基板の品質管理が悪い。ハンダの質が悪いのかスルーホール加工が駄目なのか。 

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【参考2 RFampのFETの電極電圧】

  回路図の電圧 KENTEC Lafayette 交換前 Lafayette 交換後
G1の電圧 未記載 0V 0.7V 0V
G2の電圧 0.8V 0V 1.0V 0.45-1.0V
Dの電圧 8.9V 10.4V 8.2V 9.0V
Sの電圧 0.4V 0.2-0.8V 0.7-1.3V 0.6-1.5V
+B電圧 9.8V 10.5V 8.8V 9.0V
デカップリング後電圧 未記載 10.4V 8.1V 未測定
     (※ 回路図の電圧は読み間違いがあるかもしれない。 - はRF利得調整VRを回した時)
        

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【参考3 ブロックダイアグラム】

 [RFamp] - [MIX] --- [2.15MHz第2スーパー] --- [ノイズブランカ] - [455kHzIFamp] - [DET] - [AFamp] - [スピーカー]
             |                    |    
             ------------------------  ← A、B、Cバンドはバイパスされてシングルスーパーとなる。
                              トラッキングバリコンとスプレッドバリコンもA、B、Cバンドでは切り離される。



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