私の愛する双眼鏡たち APM-LZOS 152mm/F8 CNC-LW EMS双眼望遠鏡

私の愛する双眼鏡たち
The binoculars which I love.

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更新日 2015-12-05 | 作成日 2008-01-26

【双眼望遠鏡と望遠鏡たち】

 APM-LZOS 152mm/F8 CNC-LW

3枚玉スーパーEDアポクロマート EMS双眼望遠鏡


仕様(鏡筒単体)

 有口径  152mm
 焦点距離  1200mm
 鏡筒重量  12Kg
 筒外径  170mm
 セル材質  ステンレス・スチール製、温度変化補正デザイン採用
 フード外径  188mm
 フードタイプ  伸縮フード付き
 鏡筒長さ(収納時)  1075mm
 鏡筒長さ(使用時)  1210mm
 スライド式ドロチューブ  なし
 接眼部アダプター  2インチ及び31.7mm変換AD付き
 双眼装置  使用可能
 CNC-LW 鏡筒付属の接眼部  3.5インチフェザータッチ付き 360°回転可能/繰出量113mm

 TEST REPORT (テストリポートPDF
    Serial No.314  Strehl Ratio 0,957
    Serial No.316  Strehl Ratio 0,955

 鏡筒バンド1組  2Kg
 ピラー脚 タカハシSE-S
 スーパーナビゲーター自作キット

EMS対空双眼(特殊増反射銀コート EMS-ULTIMA仕様)

 正立システム  EMS-UXLセット(第2ミラーオーバーサイズ)プレミアム仕様
 特製大型フォーク式架台基礎セット
 カウンターウェイトシステム
 操作ハンドル(プレミアム仕様)
 2インチアイピース用スペーサー(6個)
   ニコンNAV-17HW用として
     ノーマル状態用     16mm × 2個
     コンバーター装着時追加 10mm × 2個
   ニコンNAV-12.5HW用として
     コンバーター装着時用  18mm × 2個
 鏡筒運搬用取っ手設置
 スーパーナビゲーター自作キットエンコーダー組込
 東海キャスターピラー(タカハシSE-S)取り付け加工

製    作  メガネのマツモト


はじめに

この度、遂に超高価な鏡筒による夢の15cm級の双眼望遠鏡が完成した。
まずは、このAPM-LZOS(旧TMB)鏡筒について、詳細に説明されている国際光器のホームページから抜粋し紹介させていただくこととする。


― 国際光器ホームページより抜粋 ―

<APM-LZOS スーパーEDアポクロマート鏡筒>

APM / APM-LZOSアポクロマート望遠鏡は、世界でトップを行くメーカーの素材で製作される、事実上世界一の最新アポクロマート屈折望遠鏡のメーカーです。惑星、二重星、月や太陽面の本格的な観測者の間で静かなブームを起こしたTMBスーパーモノセントリックアイピースですでにご周知の方も多いと思います。そのスーパーモノセントリック…で高性能を知らしめたAPM社がプロデュースする屈折望遠鏡は、まさに最高峰の性能を引き出しており、スーパーモノセントリックアイピース同様、研究者やハイアマチュアが求める要望にストレートな答えを出し、常に「さらにその上を!、、、」を求める屈折望遠鏡愛好者が最後に辿り着く理想の屈折望遠鏡です。

日本ではまだ知名度は低いようですが、USA、ヨーロッパ、その他の国々では日本国内では想像できない程の高い評価を得ています。その評価の秘密のひとつとして、天体用光学デザイナーのトマスバック氏による冷徹なまでのポリシー、確固たる理論とインスピレーション溢れる設計があげられます。IONビームポリシングとハードマルチコート処理の超高精度特殊EDガラスのFPL-53相当の独自開発の「OK-4」SDガラス使用のエアスペース3枚玉対物レンズを採用し(全機種共通)、その対物レンズは世界一のレンズ製作技術を誇るロシアの大手光学メーカー、 LZOS社がプロデュース/製作していることも大きな要素です。レンズ精度は「ストレル強度」で示せばAPM-LZOSのどの鏡筒のレンズも「ストレル強度95%以上」の精度を保証しています。ストレル強度とは一般的にレンズの面精度を示すスケールで、簡単に言えばストレル強度「100%」が理論上のパーフェクトレンズである という意味です、しかし現実には100%は不可能に近く、その意味でもいかにAPM-LZOS鏡筒の対物レンズがほぼ理想の対物レンズであるかがお分かりいただけると思います。ところで、「ディフラクション・リミテッド」という精度を持っている光学面=ストレル80%になります。

APM-LZOS屈折望遠鏡対物レンズは口径や焦点距離を問わず、すべてエアスペースタイプの3枚玉です。

<レンズの素材であるガラスから製作します>

LZOS社の製作するレンズの素晴らしさは、LZOS社自体がレンズの素材であるガラス素材から製造している点にあります。通常、屈折望遠鏡のメーカーは、レンズを自社で研摩していても、その材料に関しては望遠鏡の価格や、目的に応じたレンズやガラス素材を、ガラス・レンズ供給メーカからランク分けして入手しているのが現状です。ところがLZOS社は自社でガラス素材から対物レンズの完成まで、一貫したポリシーのもと製造を行っています。しかもただ商業ベースで作るのではなくそのガラスが何に使われる物か!という目的意識をもって素材を作るところから加工/製作しているため、その屈折望遠鏡に最も適した素材を、自由に選択・選別し、惜しみなく利用できる環境にあり、「素材」「規格/設計」「加工」「検査」を一元的に自社で行っているメーカーですから、その品質はプロ:アマチュアを問わず、常に鋭像を求める研究者が納得でき、現在入手できる最高の屈折望遠鏡として究極の満足感をお届けすることができるのです。

上記のとおり、ほぼ理想的でパーフェクトな光学系を使用できるのですから、効果的なバッフルの配置と迷光処理を施した完璧で頑丈な鏡筒本体の製作は、ドイツマイスターのAPMが製作を担当しました。接眼部は、USAの精密で高精度なフェザータッチ社製マイクロフォーカサー付きのクレーフォード接眼部を採用し、オプションノの鏡筒バンドも各鏡筒用に専用設計となっています。オプションのファインダー及びファインダー脚は汎用性の高さで定評のある国際光器製正立ファインダーEF-508用のものをお薦めします。

極めて使い勝手の良い口径105mmからプロ天文台用の最大口径356mmの大型鏡筒を、このレベルの鏡筒としては比較的短い期間で納品させて頂きます。もちろん納品までのプロセスに抜かりはなく、製作/調整/仕上げに何段階ものチェックを行い、最後に干渉計によりテストを行います(各鏡筒やレンズに測定表が附属)このように「良く見える」望遠鏡のために集まったさまざまな「要素」を結集したAPMの屈折望遠鏡。きっと「本当に良く見える望遠鏡とはこういうものだったのか!」と改めて認識いただけるはずです。

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APM-LZOS (TMB) 254mm/F8.8鏡筒

<最大で口径50cmの屈折望遠鏡まで製作可能>

APM-LZOS屈折アポクロマートは口径105mm/F6 から最大口径203mm/F9までを標準品として取り扱っております。また、口径356mmの鏡筒など、受注生産品としてのラインナップも豊富にそろっています。特別注文品として、超大口径の500mmまでの巨大レンズの製作可能です。

どの口径のAPM鏡筒も、色収差を極限まで押さえ、コントラストが極めて高く、「ストレル強度」も理想値に近く、色再現も驚く程ナチュラルで、まさに理想とされる対物レンズを搭載しています。鏡筒のタイプにより接眼部は、現在市販されている接眼部では最高品質の「フェザータッチ」」 2インチ(LW)、2.5インチ(LW-PHOTO)又は3.5インチ(CNC-LW)接眼部(31.7mm変換アダプター及び10:1マイクロフォーカサー付き)を標準装備しています。ファインダー、ファインダー脚、天頂ミラーやプリズム及びアイピースはオプションとなっております(着脱式ファインダー及びファインダー脚は国際光器オリジナルEF-508用の脚部をお薦めします。)

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LZOS社のテスト台上でテスト中のAPM-LZOS25cmアポクロマートレンズ

APM-LZOS屈折望遠鏡の心臓部であるアポクロマートレンズは、3枚玉のエアスペースデザインを採用しています。デリケートなFPL-53相当のLZOSオリジナル「OK4」EDレンズが、他レンズの中間に配置されているため、キズ、ほこりや夜露などから完全に保護される構造になっています。宇宙船用のカメラやレンズを製作しているLZOS社はAPMの屈折望遠鏡用レンズの全面に「イオン・ビーム」ポリシュとハード・マルチコーティングを施しています。このイオン・ビームポリシュは、極めてスムースな光学表面を形成でき、コーテイング自体が比較的強固である特殊なコート処理を施すことにより、レンズ面の清掃も必要以上に気を使う事はないという特徴も合わせ持っています。

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LZOS社のAPM-LZOSレンズテスト装置の詳細イラスト

APM-LZOS鏡筒用対物レンズの各レンズとセルは、長年の経験を誇るプロの技術者が、その素材から、製作、調整、テスト及び仕上げを担当し、最終の組み立て、レンズ・スペーシングとテスティングをすべて手作業で行っています。6000人の従業員がいるLZOS社の工場には、高精度の光学製品を製作するための素材の製作、研摩機械、テスト装置、温度調整されているクリーンルームに至るまで光学製造に必要なすべてを持っており、これら生産設備のすべての能力を遺憾なく発揮できるエンジニアとマイスターが作業を行っています。「時間がかかっても完璧な物を作ろうとする」姿勢は、材料・施設・設備・人材・ポリシー、すべてにおいて一貫しており、結果として理想的な光学性能をおさめた最高の天体望遠鏡を世に送り出すことができるのです。

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各対物レンズエレメントの設置、固定、スペーシング、光軸調整と最終組み立ては、長年の経験を積んだ技術者による手作業です。このように厳密に製作をするため、あなたのAPMレンズは量産品ではなく、1ケ1ケの「ワン・オンリー」の光学逸品です。PHOTOは152mmレンズです。

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各APM-LZOS対物レンズに付く干渉計による測定表です。左上はテスト方法の詳細、右上は表面のウェープと測定単位のスケール、右下は星像のシャープネス、そして左 下は面精度の数字でのスペックです。すべてのTMB社製対物レンズ精度の最低限度のラインは、極めてハイスペックのストレル度95%ですが、上記のレンズ はそれを上まるストレル97%以上を達成しています。

すべてのAPM-LZOS対物レンズには干渉計による測定表が付属します。この測定表であなたのTMB社製対物レンズの実際の性能と(干渉計が見た)レンズの表面状況がわかります。ストレル強度(測定表上は「Strehl Ratio」となっています)95%以上の極めて高い精度を保証し、この面精度のおかげで、驚く程シャープな恒星像、二重星を余裕で分離する高解像度と超ハイコントラストで色収差のない、惑星や月面像がご期待頂けます。像の明るさを確保するため、95%以上の高い透過率を誇るハードマルチコーティングも施されています。これらによって像そのものの良さはもちろんですが、各口径とも、驚くような「明るさ」を備えています。

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特殊イオン・ビーム・ポリシュとハードマルチコート処理実施のAPM-LZOS(TMB )115mm/F7アポレンズと温度変化に対応できるレンズセル

各APM-LZOSレンズは専用の「温度変化補正」用レンズセルに納められています。この特別なレンズセルは、レンズの外気温度変化による膨張/収縮に対応し、セルそのものが 3枚玉の各レンズ素材の異なる変化に適応できる構造なので、外気温が変化しても対物レンズ本来の能力を極力保持します、(注:もちろん、レンズがクールダウンして、外気温に完全に馴染んでからが最大のパフォーマンスの発揮となります。)

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各APM-LZOS鏡筒の材質は、標準的なアルミニウムではなく、低膨張性と軽量化に優れている「「KRUPPAX 50」材を使用し、鏡筒全体は耐光性の強いクリーミーホワイトの焼き付け塗装で仕上がっています。メタルパーツは、黒色メッキ処理されて、一生つき合える 自慢の望遠鏡となれるよう、すべてオーバースペックの仕上げになっております。

高性能なAPM-LZOSアポクロマートレンズの力をフルに活用するには、鏡筒本体にも相当の能力が要求されます。TMB鏡筒の素材に使用されている「KRUPPAX 50」材は、通常よく使用されるアルミニウム材より優れた低膨張性に加え軽量であるため、最高品質の光学系を納める鏡筒にはまさにうってつけの材料といえるでしょう。ドイツの望遠鏡メーカーAPM社がAPM-LZOS鏡筒製作のために「KRUPPAX 50」採用し、各TMB鏡筒に求められた一般的な屈折望遠鏡用の鏡筒よりも厳格な設計のもと、最高の屈折望遠鏡にふさわしい強度と頑丈さに加え、重量の軽量化にも成功した鏡筒を提供しています。

ご使用の目的により、APM-LZOS 鏡筒の仕様は、「LW」、「LW-PHOTO]及び「CNC-LW」の3タイプを用意しております

軽量型「LW」タイプ

口径105mm~130mmのTMB 鏡筒には「LW」 タイプ接眼ユニットを持つ鏡筒を用意しています。「LW」タイプ鏡筒には、軽量化された伸縮フードと2インチサイズの最高級「10:1マイク ロフォーカス」付きフェザータッチ接眼部が装備されています。そして、使用する接眼部パーツに応じてその焦点位置を自在にコントロールできる専用のスライドチューブ(ストップネジ付き)も標準装備。バッフルの数とその取付位置は、口径と焦点距離を計りつつコンピューターで設計位置に効果的に配置されています。尚、ビクセンGP赤道儀仕様のアリ型プレートが鏡筒バンドと共に、オプションとして用意しております。オプションのファインダー及びファインダー脚のみは国際光器オリジナル EF-508正立ファインダーをお薦めします。あらゆる一般観望から撮影まで、LWタイプの接眼部は極めて汎用性が高い仕様となっています。

軽量型「LW-PHOTO」タイプ

「LW」 タイプの鏡筒同様ですが、「LW」に付属の2インチフェザータッチ接眼部の代わりに、多少大型の2.5インチサイズのフェザータッチ接眼部が標準装備です。眼視及び撮影両方を50:50のような割合でお使いの方に、「LW-PHOTO」仕様のAPM-LZOS鏡筒をお薦めします。

「CNC-LW」タイプ

「CNC-LW」タイプ鏡筒には、上記「LWタイプ鏡筒」附属の2インチフェザータッチ接眼部の代わりに、さらに大型且つ頑丈な3.5インチ・サイズの フェザータッチ接眼部が標準装備となっています(スライドチューブは附属しません。)そして、鏡筒バンドと架台との接続に必要なプレートは オプションとなります。筒内のバッフルは最大のイメージサークルが確保できるように設計され、各バッフルは低膨張アルミ製のロッドに取付けてられているため、温度による位置の変化を防ぎます。大型CCDカメラ、双眼装置や大型アイピースの使用が主なスタイルである場合は、CNC-LW仕様をお薦めします。尚、APM-LZOS152mmとそれ以上の大型TMB鏡筒には「CNC-LW」タイプのみの提供となります。

価格

2010.4.14注文当時
 鏡筒      1,064,800円 (2011.1.1時点では 988,800円)
                     ※ 2011.1.5から+60,000円値上げ予定。
 鏡筒バンド      49,800円 (2011.1.1時点では  39,800円)


APM-LZOS双眼望遠鏡構想の経緯と製作経過

さて、前置きが長くなりましたが、そもそも双眼望遠鏡を新調しようと思い立ったのは、メガネのマツモト様のHPで紹介されている「横浜のKさん」APM/LZOS 130/F6-BINO-新型EMSを拝見し、鏡筒のあまりの美しさとBINOのカッコ良さに魅せられたからでした。

そこで、2010年3月26日に国際光器へ連絡を取り、「横浜のKさん」APM/LZOS 130/F6-BINO-BINO1でのリクエストを参考にさせていただきつつ、次の3つの条件を付して2010年4月14日正式に発注しました。

(双眼望遠鏡にする為の条件)
1)2台の焦点距離の差を1%以内で揃える事。
2)2台の接眼部マイクロフォーカサーを左右対象に取付ける事。
3)フードゴロマークを1本は右/1本は左に貼り双眼にした時にどちらからでも見える用に
 する事。

待つこと3ヶ月半、2010年7月26日に鏡筒入荷のお知らせメールが来ました(^^)
早速、メガネのマツモト様に連絡を取り、直接、国際光器から鏡筒が送付される旨連絡させていただきました。

国際光器への鏡筒発注と同時並行で何度かメガネのマツモト様とBINO製作の打ち合わせをさせていただいておりましたが、最終的には主として次のような要望となりました。

(BINO製作にあたっての要望事項)
1)EMS-UXLセット(第2ミラーオーバーサイズ)プレミアム仕様
    ※ 低倍率用としてテレビュープルーセル55mmを使用したいため。
2)フォーカサーのつまみの位置を縦にせず、横の位置で操作できるようにする。
3)架台は、より安定した新設計のフォークタイプとする。
 これに十分な大きさのCRADLEをセットし、そのペースプレートに2本の鏡筒を別々に着脱
 するアリミゾを設置する。
    ※ 鏡筒本体が12kg、鏡筒バンド2kg、合わせて14kg以上になるため、安全に1本ず
     つ取り外しができ、且つ耐久性に優れた架台を希望したい旨お伝えしたところ、新
     設計フォークタイプのご提案をいただいた。
4)架台は、俯角30度~天頂まで向く特別仕様とする。
    ※ 地上の風景についても観望可能なようにするため。
5)スーパーナビゲーター自作キットのエンコーダーの組込。
6)タカハシSE-Sピラー脚のネジピッチと東海キャスターのネジピッチが微妙に合わず殆ど
 入らないため、取り付け加工を施す。

しばらくBINO製作の順番待ちの状態が続きましたが、いよいよ2010年10月20日APM(TMB)152-BINO計画がスタートしました。

少しずつ出来上がっていくBINO、日々のHPの更新をワクワクしながら拝見しておりました(^^)

APM-LZOS 152mm/F8 CNC-LW BINO 遂に完成!

そして、遂に2010年12月2日、APM-LZOS 152mm/F8 CNC-LW 3枚玉スーパーEDアポクロマート EMS双眼望遠鏡 が完成しました!

手元へは、2010年12月6日無事に到着しました(^^)/~~~

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お馴染み APM Apo の虹色ステッカー(^^)

荷物が到着して、まず驚いたのはAPM-LZOS鏡筒の入っている箱の大きさでした。
50インチのプラズマの箱と同じ長さですが、幅の厚いこと・・・

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新設計の特製大型フォーク式架台! 15mmの厚みは頑丈そのもの

早速、慎重に箱を開封し、ピラーから組み立て、次にピラー取り付け部と新設計のフォーク(丈夫そうで且つ完成度の高い仕上がりにちょっと興奮^^)を組み立てました。

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鏡筒内部の遮光輪

そして、いよいよ鏡筒の取り出しです。

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3.5インチ・サイズのフェザータッチ接眼部(下) と 操作ハンドル(プレミアム仕様)

一瞬、以外とコンパクトかな?・・・と思ったのですが、フォークに固定(すごく簡単で楽でした)、フードを延ばして測ってみると130cmオーバー、想像はある程度していましたが、いやはや巨大なこと・・・(>_<)

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APM-LZOS 152mm/F8 CNC-LW BINO 全体像

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ピラー(タカハシSE-S)脚に取り付けた東海キャスター! 移動にすごく便利


初観望

外は暗くなり、雨と靄でコンディションはダメダメですが、組み上がって、まず約200m程先の街灯をイーソス17mmで覗いてみました。

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部屋の中からのお気軽観望!

テレビューNP-101双眼望遠鏡を里子に出してから早4ヶ月…
う~ん、久しぶりの広視界に感動です。
バックフォーカスがどの位か気になって見てみると、約300m先の民家の明かりで右8mm、左10mmの残り幅でした。
いずれ星の出ている時に無限遠に合わせてみようと思います。

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EMS調整ノブに貼られている金色・銀色の原点復帰「←」印マーク

現在の2インチアダプターは、かつてのテレビューNP-101双眼望遠鏡の世代と異なり、ナグラータイプ4-12mmやイーソス10mmで本当にギリギリEMS保護フィルターに触れないように設計されていて、驚きでした。

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カウンターウェイトシステム と 鏡筒運搬用取っ手

今度は、ABBEⅡ16mm、10mm、6mm、4mmに、ツァイスABBEバローを組み合わせ、約200m先の街灯の明かりを双眼で眺めてみました。

ABBEⅡ4mm×バロー2倍=600倍でも色収差はなく、クリアなままの見え味でした。
感無量・・・(*^_^*)

かつて譲り受けた今は無きNP-101双眼望遠鏡と比較すると、質感・機構・造りなど全てがグレードアップしているようで、とにかく感動しました。

地上風景の観望(昼間)

152mmの口径の威力は、やはり凄いです。

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15cm級の双眼は大迫力!

テレビューNP-101のときは108倍(ナグラータイプ6-5mm)になると昼間でもかなり暗くなりましたが、APM152では100倍(ナグラータイプ4-12mm)でも十分な明るさがあり、なんと言っても像質がシャープです。

銀ミラーによる効果も大きいと思われますが、本当に素晴らしいです。

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3.5インチ・サイズのフェザータッチ接眼部(横)

イーソス17mmとAPM-LZOS 152mm鏡筒との相性については、昼間の観望では眼の位置を正確に合わせないと視野に一瞬、薄いオレンジなどの色が現れます。
この点は、テレビューNP-101に装着した場合には一切見られなかったことなので、やはり同じメーカーのアイピースと望遠鏡の相性が最も優れていると言うことなのでしょう。

因みにイーソス17mmでの最短観望距離は約10mでした。
約10mの距離を、70.6倍の倍率で、落葉低木の僅かに残っている赤く小さな実を眺めてみました。
当然、近すぎてEMSの光軸調整は必要ですが、何か不思議な感じがしました(^^)

星空観望

12月は、なかなかよい天気に恵まれないのですが、寒さ対策として消費電力1,000wの反射式電気ストーブで身体を暖めつつ、部屋からのお気軽観望方式で、薄雲の向こうになんとか見える星空を眺めて楽しんでいます(^^)

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EMSにイーソス17mmを装着

イーソス17mmによる無限遠(星空)は、その後、目幅をキッチリ合わせて覗いてみると、バックフォーカスを7mmほど残して何とか大丈夫でした。

ただし、新しく発売された ニコンNAV-17HW の場合、スリーブの長さが58mmと非常に長い(通常は35mm程度)ため、無限遠に焦点が合わないと予想されます。
今後もし、APM-LZOS鏡筒で双眼望遠鏡を計画される場合は、発注の段階でAPM社に4cm程度鏡筒を切断してもらうよう予め要望しておいた方が良いでしょう。

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反射した光の像が3Dのように浮かび上がって見えるレンズの不思議!

このイーソス17mm(71倍)でオリオン座大星雲を見てみましたが、写真で見るように翼の広がりが見えました(私の目では色は白くしか見えまっせんが…^^)。
また、木星もイーソス17mmで見てみたところ、縞模様がハッキリと見え感激しました。

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EMSにABBEⅡ-16mm×ABBE2倍バローを装着

また、ABBEⅡ-10mm×ABBE2倍バローに換え240倍で見てみたところ、シーイングがよくなく、木星が煮えたぎって過剰倍率でしたが、それでも凄く明るく見えました^^。

松本様、このような大変素晴らしいBINOを製作して下さいまして、誠にありがとうございましたm(_ _)m

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イーソス17mm装着の APM-LZOS 152mm BINO の勇姿!


追記1(2011.2.5)

青森は相変わらず気温が低く(今期の最低気温-12℃!)雪の日が続いていましたが、2月3日(木)は夜間の気温が0℃と暖かく、また、めずらしく晴れましたので、久しぶりに APM-LZOS 152-BINO で星空を眺めました。

晴れていても気温が低いと望遠鏡で星を見ても点にならずボヤッとしか見えませんが、この時は久しぶりに点になっているじゃありませんか!…ニヤリ(^^)

『あっ…、メガネのマツモト様からご指摘いただいていた懸案事項、原点復帰マークを原点復帰した状態で、X軸・Y軸の摘みを回さないで正常に見えるよう初期調整をし直していますので、BINOは完璧な状態になっていること申し添えます…(^^)v  上記の原点復帰マークの写真は差し替えましたょ~(汗…) 』

暖かいと言っても玄関は凍っていて滑りますので、いつもどおり部屋の窓から APM-LZOS 152-BINO にイーソス17mmを装着し、70.6倍でオリオン座大星雲(M42)、M43 や シリウス(おおいぬ座のアルファ星)などを眺めてみます。

オリオン座大星雲(散光星雲)は、BINOを窓際へ寄せて鏡筒を上に向けて覗いてみたところ、ぎりぎり屋根に隠れずセーフでした…。トラペジウムの4つ星は綺麗に点になって見えます。
光害のない恵まれた地域ということもあるのでしょうが、星雲のガスの広がりは本当によく見えます。

次にシリウスですが、これは本当に目映いばかりの美しさで、大気による光の揺らぎもあって、神秘的な雰囲気を醸し出しています。望遠鏡では、小さな太陽に見えてしまいます…。
シリウスは全天でもっとも明るい恒星で、地球からの距離は8.6光年、もしUFOに載ってシリウスに行き、向こう側から太陽を見たら同じように見えるのでしょうか…?

続いて、シリウスの左にある とも座の散開星団 M46 と M47 を見ます。M46は球状の微光星の集まりに見え、星の密度が高くて見応えがあります。一方、M47は明るく輝く星の集まりが見えます。この辺りは、全体的に星の数が多くていい感じです。。

あまりに綺麗だったので、外へ飛び出して部屋から見えない方位の星空を、お気に入りの双眼鏡、ツァイス8×56DS(デザインセレクション)で眺めてみました。きらきら光る砂をまき散らしたように…、もの凄い数の星たちが見えてきます。

カシオペア、アンドロメダ大銀河(M31)、プレアデス星団(M45)、ヒアデス星団(アルデバラン)など有名どころを覗いて見ます。

ちょっと迫力が足りないので、今度はツァイス15×60を持ち出して眺めてみます。モノコートの双眼鏡のため、昼間の観望ではツァイス8×56DSなどのマルチコートされた双眼鏡と比較するとちょっと辛い印象があるのですが、こと星空を眺めたときの迫力は全然違いました…。
アンドロメダ大銀河の中心の淡い光芒がハッキリと見えてきます。
また、視野一杯に広がるプレアデス星団の輝きは一際素晴らしい眺めです。

いや~、今夜は久々に綺麗な星空を酒の肴に、冷凍庫でキンキンに冷やした黒糖焼酎(富田酒造場 かめ仕込40度)を美味しくいただきました~(*^_^*)

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