全てのつばめがリリース可能ではない?
すべての保護つばめが元気に大空を舞い、子孫を残してくれる事が
一番良いのかもしれませんが、病気や障害を持っていたり、渡りまでに成長が
間に合わなかったりなどの理由で長期・終生飼養になる子も居ます。
特に巣落ちして保護されたヒナの場合、多くが虚弱だったり、成長不良が見られる
頻度が高いようです。
渡りが無ければ、多少の障害があっても野生で生活することも可能かもしれませんが、
5000キロの渡りは健康なツバメにとっても過酷なものです。
リリースが無理と判断した場合、できればご自宅で家族の一員として迎えてあげて
下さい。
自治体により対応が異なりますが、保護した方が長期保護の許可を得て県の
ボランティアとして登録して頂けば自宅で終生飼養する事も可能です。
長期保護には
<1>お世話をする人(餌やり、ミルワームの飼育、温度管理など)
*ひとり餌が出来ない子の場合、長時間留守には出来ません。(2〜3時間なら
大丈夫です) また旅行などは預かってもらえる方が居れば良いでしょうが
人見知りをする子も居りますし、連れて行く方が良いでしょう。長時間の移動は
ストレスとなりますので、普段から車などの移動に慣らしておく必要があります。
<2>お世話するスペース(お部屋で放鳥できる)
<3>費用(餌代、暖房代、医療費など)
が最低限必要です。
これらの条件が揃わない場合(例えば日中お仕事で誰も面倒をみる事が出来ない
など)、既に自治体に登録しているボランティアさんにお世話を委ねることが出来る
地域もあります。
「ボランティア」ってどんな人?
いくつかの自治体では、「傷病野生鳥獣保護ボランティア制度」を施行しています。
県の開催する研修を受け、県民から県指定の病院や施設に持ち込まれた傷病動物や
鳥を、自宅に引き取って保護するボランティアとして登録しています。
通常、保護鳥は保護者から直接ボランティアに渡されるのではなく、自治体が一旦
引き取ってから、受け入れ可能なボランティアに引き渡される場合が大半です。
このため、ボランティアさんのお宅に引き取られてから保護鳥がどのように飼養されて
いるかは一般にはあまり知られていません。
↓青い部分をクリックすると開きます
「ボランティアさんの保護部屋」では私が個人的にお付き合いさせて頂いている
ボランティアの方のお世話の様子をご紹介しております。
「ボランティア」になるには?
ボランティアは県で募集をしています。県のホームページで検索して頂くか、担当部署に
お問い合わせ下さい。
一般に、県に持ち込まれた傷病鳥獣を、県の依頼を受けて自宅で保護飼養します。
講習会を受けて事前に登録しておく場合が多いです。
また、多くの自治体では、ボランティアが保護にかかる費用をすべて負担する事や、
自宅で充分な飼養スペースが取れること、鳴き声や匂いなどへの苦情といった
近隣トラブルなどもボランティア自身で責任を持つ事などが条件となっています。
(ツバメの場合、鳴き声や匂いなどは殆ど問題ないと思いますが、冬の保温は欠かせ
ませんので暖房費が掛かります。また、餌もミルワームなどの市販の生き餌は穀物餌
よりも高価です。ミルワーム1パック(約200匹入り)が大体150〜200円です。
1日あたり50匹消費する場合、死亡したりさなぎになったりする数を見込むと1週間に
2パック必要になります。常に栄養状態の良いミルワームを準備するため、数十パック
単位で飼育する保護者さんが多いです。)
詳しくは各自治体の担当課へお問い合わせ下さい。
上記のような、傷病野生鳥獣一般についてのボランティアの他に、特定の傷病鳥獣
(もしくはヒナ)1個体について、保護した方がボランティアとして飼養が許可される
一時的なボランティア制度のある地域もあります。
これについても基本的には各自治体の管轄ですが、地域によってはお近くの森林
事務所・農林事務所・地方事務所などの出先機関で許可をもらえることもあります。
また、獣医師から申請してもらえる場合など、対応はばらつきがありますので、
長期保護する事になったら、掛かりつけ獣医さんや町役場など身近なところに相談して
みるのも良いでしょう。
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