ダニ対策


 

意外な強敵・ダニ

 

野鳥の体には、必ずとても小さなダニがついているものです。成鳥は毎日水浴びをして

ダニを落としていますのが、巣の中のヒナはこれが出来ませんので、梅雨時や夏場は

巣の中でダニが大量発生することがあり、血を吸われたヒナが衰弱してしまいます。

小さなヒナにはこれが致命傷になる例も少なくありません。

このような場合、中のヒナを取り出してダニを取り、元の巣も殺虫処理して戻すか、

巣のすぐ側に仮巣を設置してそちらにヒナを戻してあげましょう。

 

ダニの取り方

ダニの付いたヒナを一時保護した方の経験談を引用しますので、この要領で

ダニを取ってあげてください。

白馬ツバメさん、ベラツバさん、葦原さんより情報を頂きました)

 

手順1:保温と餌の準備

ダニ取りのアルコールは気化するときヒナの体温を奪いますので衰弱している

ヒナにとっては逆に余計に衰弱する原因になりかねません。

ダニが付いたヒナは一旦保温箱に入れ、補液や緊急の餌を給餌するなどして

まずは体力を回復させます。

保温箱の作り方や、餌・補液についてはコチラをご覧下さい。

 

手順2:ヒナのダニ取り

仝ね僂離瀬法▲離濕茲衢僂量瑤鬟劵覆梁里某箇所摺り込む。

  鳥用虫よけ剤 「キクトールパウダー」(現代製薬)も市販されています。

 

▲▲襯魁璽襯好廛譟爾納召蕕擦織織ルでヒナの顔から下をすべて包む。

 ヒナが気化したアルコールを吸わないように注意!

  ※アルコールを沁みこませたタオルの上から乾いたタオルを重ねて

   首から下を包むようにすれば、ヒナが気化したアルコールを吸わずに

   ダニを取ることができます。

 

しばらく放置→死んだダニがボロボロ落ちてくる

 

 銑を、保温給餌をして体力を回復させながら時間を置いて2回ほど

繰り返せば体のダニもほぼなくなります。

 

手順3−1:巣のダニ取り

〜磴涼罎鯀歃機で吸い取り、鳥用ダニスプレーを吹きつける。

乾いた後に台所用のアルコールスプレーを巣全体に濡れるほどに吹き付ける。

ドライヤーの熱風で巣を乾かします。

 

ただし、この方法でも親鳥がアルコールの匂いを嫌って巣に近寄らなくなる事が

あります。また、巣の位置によってはこのような処理が難しい場合もあります。

その場合は仮巣を付けてその中にヒナを戻します。

 

手順3−2:仮巣の設置

なるべく元の巣に近い所に設置します。

仮巣の材料

籐カゴやカップうどんの容器など適当なサイズの箱

中に入れる新聞紙(深さ調節)や綿の柔らかい布

 

 

 

 

仮巣取り付け例

 

  

注意点

人間にもダニは付きます。必ず作業は野外で行い、捨てても良い服を着て

ビニールの手袋や軍手にビニールを巻くなどして行って下さい。

作業が終わったら着ていたものや巣材、ヒナのダニ避けに使ったタオル

などはゴミ袋を2重にして捨てるか、熱湯で煮沸消毒して下さい。

(普通に洗っただけでは、タマゴは死にません!

 

   

☆ダニ避け&仮巣設置実例

情報提供者:葦原さん

2011年、葦原さんの納屋で子育てしていたつばめ、つがいのメスが

途中で居なくなってしまい、オスの男手ひとつで3羽のヒナを育てていましたが、

孵化2週間を迎えた6月26日、ヒナが巣の下に落ちておりました。

落巣前から親鳥の給餌の間隔が長くなっており衰弱したものと思われます。

(巣にダニがいると、親鳥が近寄れなくなる事があります)

1羽のヒナの体にはダニがついており、ダニ取りをしてから仮巣に戻したところ

親鳥は子育てを続け、一週間後無事巣立ちを迎える事ができました。

 

 

写真

保護されたあと、湯たんぽの上で眠るヒナたち

 

写真

ダニが居たヒナ、1羽隔離してダニ取り。

アルコールを含ませたキッチンペーパーで巻かれて

いるところ。

 

写真

体重測定のようす。羽毛が揃ったヒナは実際の太り具合が

外見だけではわかりにくく、衰弱を見逃してしまいがち

ですのでキッチンスケールで計ってみます。成鳥が18g

ですので、この子は健康優良児ですね!

写真

用意された巣台と仮巣。台の板は2枚重ねで上と下に分離

出来るようになっています。下の台は壁にビス止めされ、

上の段はカゴが取り付けてありますので、再保護や巣の

掃除のの必要があったときは巣台を残したまま上の段ごと

巣を取り外す事が出来ます。

前方にせり出しているカゴが前のめりしないように巣台後方

に鉄プレートを載せてあります。

巣本体は籐カゴに新聞紙を詰めてありますが、その後

新聞紙の上に木綿のシャツの古着を敷いて爪がしっかり

食い込むよう工夫されました。おかげでヒナはちゃんと

お尻を外に出してフンをしていたそうです。詰め物とカゴの

縁の高さの差は2センチ程度です。

 

写真

元の巣と仮巣。元の巣の周りの壁にもダニが付着していた

ので、壁をライターであぶって殺虫されました。(巣の周り、

黒く見える部分がその跡です。

 

写真

仮巣に戻されたヒナの様子。

 

写真

親鳥が給餌にやって来ました!

その後すくすく育ったヒナ達・・

 1週間後、無事巣立ちました!!

 

  

 

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