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津波対策で専門家が警告「高台へ避難以外ない」−−スマトラ沖大地震受け 


 ◇防潮堤で防げぬ規模
 インドネシアのスマトラ島沖で26日発生した地震による大津波の死者は2万3000人を超え、1896(明治29)年の明治三陸大津波(死者約2万2000人)を上回る惨事となった。過去何度も津波に苦しめられてきた宮城にとって、今回の災害は人ごとではない。被害を少なくする方法について専門家に聞いた。【赤間清広、鈴木英生】
 ◇明治三陸大津波との共通点指摘
 リアス式海岸が続く三陸沿岸を抱える宮城は津波の被害を受けやすく、▽明治三陸3452人▽1933(昭和8)年の三陸大津波308人▽60(同35)年のチリ地震津波53人――の死者・行方不明者を出した。
 岩手県立大総合政策学部の首藤伸夫教授(津波工学)は「今回の津波と明治三陸大津波は共通点が多い」と指摘したうえで、「命を守るには津波の到達前に高台に逃げる以外、対策はない」と強調する。
 明治三陸大津波を起こした地震による揺れは、陸地では震度2程度。大半が津波を予想できず、今回同様、逃げる間もなく波にのまれた。波高は最大38メートルに達したといい、首藤教授は「防潮堤の整備が進んだ現代でも、この規模の津波は防ぎようがない」と警告する。
 宮城県沖では近い将来の大地震発生が確実視され、県防災会議は最大10メートルの津波が沿岸部を襲うと予測している。津波対策に力を入れる気仙沼市の危機管理室は「震度5強を記録した昨年5月の地震でも、実際に高台へ避難した住民は2%以下だった。ハード面よりむしろ、市民の危機意識を高めることが先決だ」と話している。
   ◇   ◇
 県国際交流課は28日、インドネシアなど津波被害を受けた8カ国にいる宮城出身の青年海外協力隊員7人の無事を確認した。ただ、旅行などで現地にいる県民の安否は把握できないという。同課は「県には確認方法がない」として、外務省海外邦人安全課(電話03・3580・3311)への相談を呼び掛けている。

12月29日毎日新聞

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