

Q1:バレンタインさんが警察に逮捕時、電気鞭で打たれたという噂は、本当なんですか?
A:いいえ、それは違います。単なる噂に過ぎません。
粉砕骨折は、バレンタインさんが警察官に投げ飛ばされ、倒された時に足で何度も蹴られた暴行行為により生じたものです。 電気鞭で足を粉砕骨折するでしょうか?全く根拠の無い噂に過ぎません。
Q2:では、逮捕時、具体的には何があって、バレンタインさんは粉砕骨折を負わされたのでしょうか?
A:バレンタインさんは、後方から付けていた数人の警察官のうちの1人に、柔道の一本技で地面に叩き付けられました。
その時バレンタインさんは頭を地面に強打し、その場に呆然と横たわったままでした。
そして2人の囮捜査官がバレンタインさんの方へ駆け寄り、首を絞めたり殴る蹴るの暴行を始め、そのうちの1人であった田名部警部補が、思いっきりバレンタインさんの右膝を踏みつけ始めたのです。
こういった経緯から、田名部警部補の激しい踏みつけ行為により、バレンタインさんは粉砕骨折を負わされたのです。
Q3:バレンタインさんが裁判をしているのは、お金が目当てなんだろう、という話しがあるようですが?
A:これはバレンタインさんに対して、大変な偏見です。
バレンタインさんに関わらず、どんな裁判についても、同じような偏見が抱かれるのは大変残念なことです。
バレンタインさんは、人間としての尊厳の為に多大な時間と労力をかけて闘っているのだと言えます。
(闘わざるを得ないと言った方が正しいのかも知れません。)
過去には仇討ちも日本では許されていましたが、現在では裁判は、被害の大きさを金額で算定していく方法が取られています。
言い換えれば、損害賠償金と言う形しか、被害の相殺方法が無いのです(謝罪要求だけでは提訴が出来ないのです)。
仮に何かの事件で命を奪われても、バレンタインさんのように一生障害者として生きていかなくてはならなくても、賠償金が支払われるだけで、被害前の状態にはもう戻れません。
しかも弁護士への手数料、成功報酬などの支払いで、損害賠償金の大部分は消えていくのです。それに訴訟を起こし闘っていく長い期間、様々なものを犠牲にしなくてはならないのです。
Q4:国家賠償とは具体的にどういうことですか?
A:国家賠償裁判は、
@国(あるいは公務員)によって負わされた損失を補填してほしい という目的だけではなく、
A国(あるいは公務員)が行ったこと(法律用語では行政行為といいます)に対して、異議申し立てをする(あるいは謝罪を求める)という目的もあります。
本来なら、警察が行った不当な行為に対して、すぐに苦情申し立てを行って是正させるという方法が望ましいのですが、日本の場合、そういうシステムがきちんと確立されていません。
1998年国連の自由権規約委員会の日本への所見では、「警察や入国管理局職員による虐待の申し立てを調査し、救済するための独立した機関の設置」を求めていますが、いまだ存在しないのが現状です。
虐待があった場合、すぐ訴える機関があれば、適切な医療が保証されたかもしれません。
結果的にバレンタインさんは、一生障害を負うことになってしまいました。
日本では、異議申し立てをするには、国家賠償法という法律に基づき裁判を行うしかないのです。