出戻り

メモ:音頭取りの交替直後、踊りの切り替え直後、適当な文句が思いつかない場合等に

   その場しのぎで繰り出した短編の口説のうちの一つ。

 

娘十七八ゃ嫁入り盛り 箪笥長持ちアノはさみ箱 「これほど持たせて遣りますからは

二度と再び戻るじゃない」と 言えば娘は物言いかける 「これさ旦那さん何言わしゃんす

物の喩えで申そうならば 東曇ればあの空とやら 西が曇ればあの風とやら

南曇ればあの雨とやら 北が曇ればあの雪とやら 千石船さえ出船のときは

まともなれども早や出て戻る まして私は花嫁じゃもの ご縁なければ戻るもします」

 ※まとも=追い風

 

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