
メモ:大分県内で広く親しまれていた「よんべ山家の踊りこ見たら〜」の文句の、
「山家」を「山香」に置き換え、「嫁を貰うなら…」以下を付け足して、
いわば山香町のお国自慢的な内容に仕立てた口説。
平成に入っても山香町では盛んに口説かれており、近隣市町村の人でも
高齢者であれば容易に暗誦できるほどに人気が高く、親しまれている。
よんべ山香の踊りこ見たら おうこかたげち鎌腰ゅせえち 踊る片手じゃ稗餅こぶる
※こ=強意の接尾辞
よんべ=昨夜
おうこ=農作業で使う担い棒
かたげち=かついで
せえち=差して
踊る片手じゃ=踊りながら
こぶる=かじる
こぶる稗餅ゃぼろぼろあゆる あゆる稗餅ゃいやりが運ぶ 運ぶいやりこ達者な蟻
※あゆる=離れて落ちる
いやり=蟻
色は黒うてもいやりのように いつも働くよい妻欲しや 嫁を貰うなら山香の娘
色は黒いが立派なものよ 親にゃ孝行 夫にゃ貞女 隣近所の付き合い上手
家畜飼うのが大変好きで 仕事間にゃ牛飼いまする それで今では山香の牛は
世間評判のこりゃ牛となる 嫁を貰うなら山香の娘 家畜飼うなら山香の牛を