十二梯子

十二梯子の二階より 上からお軽さんがのんのべ鏡

下じゃ由良之助文を読む 縁の下丸太夫がな

 塩治判官高貞が 白木の三方に腹切刀

 力弥 由良之助まだ来ぬか 只今参上でな

鶴岡なるご神殿に 数多の兜のある中で

これが高貞さんの兜じゃと 顔世が目利きでな

 一人とぼとぼ与市兵衛 オーイと呼びかけ定九郎が

 縞の財布の五十両 親の仇のな

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