淀の川瀬

淀の川瀬の水車 誰を待つやらくるくると 水を汲めとの判じ物

汲むは浮世のならいぞや 柄杓さんをまねる

 一字千金二千金 三千世界の宝ぞや 教える人に習う字の

 中にまじわる菅秀才 武部源蔵 夫婦の者が

ここを尋ねて来る人は 加古川本蔵行国が 女房戸無瀬の親子連れ

道の案内の乗り物を かたえに控えただ親子連れ

 かたえに直れば女房も 押しては言わぬもつれ髪 鬢の解れをなぜつける

 櫛の胸より主の胸 映してみたや鏡たて 映せば映る顔と顔

引けよ鈴虫それぞとは かねて松虫ひなぎぬも 手燭携え庭に下り

母様お越し召されたか いざ此方へとあの呼ぶ世の

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