25cm反射望遠鏡自作記(3)

最終更新 2002.11.15



●2001年9月上旬〜中旬・・・斜鏡部製作

 斜鏡の短径は63mmです。主鏡径(250mm・実際にはメッキしていない部分があるので248mm)の25%ほどですので、眼視重視の設計になります。写真撮影用の場合、もっと大きな斜鏡を使わないとフィルムの周辺に充分な光が到達しません。実際の眼視では低倍率(39倍・実視界1.2度)でも周辺減光は分かりません。

 斜鏡の保持には各種の方法がありますが、手抜きのため最も簡単な方法にしました。木の丸棒を45度にカットし、両面テープで鏡を貼り付け、念のため側面はガムテープを貼っています。木の丸棒はホールソーという円形のノコギリ刃を電気ドリルにつけて、妻の実家からもらってきた端材から削りだしました。削りだしたままだと直径60mmなので、厚紙を接着して直径63mmにしています。

 光軸修正部はアルミアングルを組み合わせて作り、スパイダーは1個120円ぐらいで売っているで穴がたくさん空いているアルミ板(1mm厚)を折り曲げています。アルミアングルには5mmのタップを立てて光軸修正ができるようになっています。スパナとドライバーを必要とするのが難点です。また、1mm厚のアルミは鏡筒に木ねじで取り付けているだけなので、強度が不足しています。厚くすると像の悪化につながりますので、最近はやりの鏡筒外側からテンションをかけて強度を高める方式に作り替えたいところです。

スパイダーや斜鏡支持部は塗装前です



●9月中旬・・・主鏡セル・接眼部製作

 セル兼鏡筒後部板は12mm厚コンパネ(これも妻の実家からもらったもの)を2枚重ねて接着しました。これに丸く切った3mm厚コルクを主鏡半径の70%のところに3か所貼り付け、3点支持としています。また、側面はアルミアングルにコルクを貼った物で押さえています。鏡の上側のアングルは側面とは別構造で、主鏡には触れていません。脱落防止だけのためです。
 鏡筒への取り付けは3か所スプリングをつけたボルトを通して、光軸修正ができるようにしてあります。

 接眼部は自作する方針でとりあえず作りましたが、使い勝手が良くないので今後改造予定です。
 内径50mmの紙製スパイラルチューブの内側にタカハシのバリチューブを固定し、これにボーグのM42ヘリコイドをねじ込んでいます。



●9月下旬〜10月上旬・・・架台部製作

 ドブソニアンとしては、ほぼ完成した状態の写真になってしまいますが、塗装が終わっていないにも関わらず2001年10月土星食に実戦投入したときの写真です。

 全体のデザインが八角形主体なので、架台部も八角形にしてみました。愛称も「オクタゴン」に決定です(英語にしただけ?)。厚さ12mmのコンパネを材料に、リブを大量に入れて補強してあります。

 耳軸はホームセンターで売っている直径140mmの桂材です。丸の加工は難しいので手抜きしました。電気ドリルに取り付けて紙やすりで削って滑らかに仕上げてあります。あとで再研磨できるよう鏡筒にはボルト止めにしてします。受ける部分にはカグスベールを小さく切って貼っています。スムーズさは上々です。

 水平回転部は当初ケーキの回転台が安かったので試してみましたが、これだけ重いものに使うとスムーズさに欠けてしまい、無駄になってしまいました。その後、TVの回転台座として売られていたものに交換しました。地面と接するところはゴム製でホームセンターで入手できるものを3つ使っています。

 実はこの後は作業が全然進んでいません。赤道儀への取付部分をどうするか決めかねて塗装ができずにいるのです。
 そのほか要改良個所もたくさんあるので、気長に直していきたいと思います。



●2002年10月・・・接眼部交換、塗装

 使い勝手が悪かった接眼部ですが、笠井トレーディングから2インチ対応のラックピニオン式のもの(7,920円)を購入し付け替えました。
 使いやすくはなったのですが、鏡筒の前後バランスが崩れてファインダーをつけるとお辞儀するようになってしまいました。2インチ→31.7mm変換スリーブが肉厚で重量がかさんでいるので、ドリルで穴をあけて軽量化を図るつもりです。
 また、筒外焦点を長く必要とするようになった為、取り付け部を一段下げるとともに、パイプを40mm切断してピントが出るようになりました。

 10月下旬に、JTB主催のツアーが岩手県北であり、大野村では星空観察会を行うとの事で講師を依頼されました。そこでデビューさせるべくようやく塗装にかかりました。当初、鏡筒は白、架台部はライトグリーンを考えていたのですが、木材が塗料を吸い込んでしまうため、能率が上がりません。そこで以前に買っていたシルバーメタリックのスプレーを吹き付けてみたところ、一回塗装のみでほぼムラ無く塗ることができました。
 ちなみに観察会当日は曇りのち雨で屋内での公開となりました。バランスが取れていないのでファインダーはつけていません。

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