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1.女性(じょせい)の外性器(がいせいき)
みなさん、よくご存知(ぞんじ)のように、女性(じょせい)の外性器(がいせいき)は、したの図(ず)のようになっています。解剖学(かいぼうがく)の本(ほん)にあることを、要約(ようかく)してかきます。
「大陰唇(だいいんしん)」は、男性(だんせい)の「精巣(せいそう)(睾丸(こうがん))」の袋(ふくろ)である「陰嚢(いんのう)」にあたります。「精巣(せいそう)(睾丸(こうがん))」は生(う)まれるすこしまえに、女性(じょせい)の「卵巣(らんそう)」の位置(いち)から降(お)りてきて、「陰嚢(いんのう)」のなかにおさまります。女性(じょせい)では「卵巣(らんそう)」が降(お)りないので、そのまま位置(いち)にあります。「大陰唇(だいいんしん)」のなかには脂肪(しぼう)などがはいっています。
「陰核(いんかく)(クリトリス)」は、男性(だんせい)のペニスにあたります。なんらかの原因(げんいん)で、母親(ははおや)の胎内(たいない)にいるときに、男性(だんせい)ホルモンが異常(いじょう)におおいと、女性(じょせい)でもたいそうおおきな「陰核(いんかく)(クリトリス)」になるそうです。
「小陰唇(しょういんしん)」は、だいたい男性(だんせい)の「尿道(にょうどう)」にあたります。男性(だんせい)ではしたが閉(と)じて「尿道(にょうどう)」になりますが、女性(じょせい)では開(ひら)いたままなので、このようになるそうです。
当然(とうぜん)ですが、「ワギナ(膣(ちつ))」は男性(だんせい)にはありません。
女性(じょせい)では、全部(ぜんぶ)で穴(あな)が3つあることになります。「おしっこ系(けい)」と、「生殖系(せいしょくけい)」と、「うんこ系(けい)」です。
ところが男性(だんせい)では、「小陰唇(しょういんしん)」にあたるところが閉(と)じてしまうので、見(み)かけのうえでは穴(あな)が2つしかありません。「おしっこ系(けい)」と「生殖系(せいしょく)」をかねた「尿道(にょうどう)」、それに「うんこ系(けい)」の「肛門(こうもん)」です。そして内部(ないぶ)へはいっていった「膀胱(ぼうこう)」のしたで2本(ほん)に別(わか)れます。「膀胱(ぼうこう)」へゆく「おしっこ系(けい)」と、「前立腺(ぜんりつせん)」をとおって「精巣(せいそう)(睾丸(こうがん))」へゆく「生殖系(せいしょくけい)」が別(わか)れることになります。

2.クリトリス(陰核(いんかく))
性的快感(せいてきかいかん)をえるところとして、乳房(にゅうぼう)やお尻(しり)、あるいは女性(じょせい)によっていろいろなところがありますが、ここでは「クリトリス(陰核(いんかく))」、「G(じー)スポット」、「ポルチオ」についてのべます。
「クリトリス(陰核(いんかく))」は、つぎのような構造(こうぞう)になっているとかかれています。
男性(だんせい)のペニスの「海綿体(かいめんたい)」にあたる左右(さゆう)の「陰核脚(いんかくきゃく)(陰核海綿体(いんかくかいめんたい))」が、「骨盤(こつばん)」のしたの面(めん)の一部(いちぶ)をなしている「恥骨(ちこつ)」と「坐骨(ざこつ)」のところからでます。
左右(さゆう)の「陰核脚(いんかくきゃく)」は、まえにゆき真(ま)ん中(なか)であわさって「陰核体(いんかくたい)」となります。
「陰核体(いんかくたい)」の先(さき)っぽは、「陰核亀頭(いんかくきとう)」となります。「陰核亀頭(いんかくきとう)」はペニスのように皮(かわ)をかぶっていて、「陰核包皮(いんかくほうひ)」といいます。
「陰核脚(いんかくきゃく)」の表面(ひょうめん)を、「坐骨海綿体筋(ざこつかいめんたいきん)」がおおっています。女性(じょせい)が性的(せいてき)に興奮(こうふん)して、「クリトリス(陰核(いんかく))」が奥(おく)にはいりこむとき、この筋肉(きんにく)がはたらいているそうです。
「前庭球(ぜんていきゅう)」というものが、「小陰唇(しょういんしん)」や「大陰唇(だいいんしん)」のなかにあります。これは男性(だんせい)では「尿道(にょうどう)」の根本(ねもと)のふくらんでいる部分(ぶぶん)にあたります。細(ほそ)いたくさんの静脈(じょうみゃく)のネットからなっていて、充血(じゅうけつ)すると勃起(ぼっき)します。
「前庭球(ぜんていきゅう)」の表面(ひょうめん)を、「球海綿体筋(きゅうかいめんたいきん)」がおおっています。
したの図(ず)では、「球海綿体筋(きゅうかいめんたいきん)」は「前庭球(ぜんていきゅう)」をみせるために、切(き)った状態(じょうたい)でしめされています。
左右(さゆう)の「球海綿体筋(きゅうかいめんたいきん)」は「外肛門括約筋(がいこうもんかつやくきん)」とむすびあわさってループ状(じょう)となり、「8」の字(じ)を形(かたち)づくります。
女性(じょせい)では、「前庭球(ぜんていきゅう)」を圧迫(あっぱく)するという役割(やくわり)と、「ワギナ(膣(ちつ))」を締(し)めるという役割(やくわり)をになっています。あとでのべます「尿道括約筋(にょうどうかつやくきん)」とも関係(かんけい)しますが、うんこやおしっこをガマンするようなきたえ方(かた)で、「ワギナ(膣(ちつ))」のしまりがよくなるというのは、この筋肉(きんにく)が主役(しゅやく)を演(えん)じているのでしょう。
むかしのストリップでは、いわゆる「花電車(はなでんしゃ)」というものをときどき見(み)ることができました。「ワギナ(膣(ちつ))」でバナナを切(き)ったりするわけです。これを演(えん)じる踊(おど)り子(こ)さんは、この筋肉(きんにく)を異常(いじょう)なまでにきたえる努力(どりょく)をなさったのでしょう。
男性(だんせい)では「球海綿体筋(きゅうかいめんたいきん)」は「尿道(にょうどう)」の根本(ねもと)を外側(そとがわ)からおおっていて、ペニスの海綿体(かいめんたい)を圧迫(あっぱく)して勃起(ぼっき)を助(たす)けるそうです。
「ワギナ(膣(ちつ))」の入口(いりぐち)付近(ふきん)に、左右(さゆう)2つの「バルトリン腺(せん)」が開(ひら)いています。あとでのべますマスターズ&(あんど)ジョンソンによれば、この腺(せん)の分泌(ぶんぴつ)は、セックスにさほど役(やく)に立(た)っていないそうです。


3.G(じー)スポット
あまりくわしくは知(し)らないのですが、聞(き)くところによりますと、ドイツのグラフェンバーグという産婦人科医(さんふじんかい)が、G(じー)スポットのことをいいだしたそうです。G(じー)スポットの「G(じー)」は、そのひとの頭文字(かしらもじ)をとったようです。
「ワギナ(膣(ちつ))」と「尿道(にょうどう)」はきわめて近(ちか)いところを平行(へいこう)に走(はし)っています。
したの図(ず)は、「ワギナ(膣(ちつ))」のまえのところ半分(はんぶん)の「尿道(にょうどう)」と接(せっ)している部分(ぶぶん)をみせた模式図(もしきず)です。
この図(ず)からわかりますように、「尿道(にょうどう)」の管(くだ)が「ワギナ(膣(ちつ))」の内面(ないめん)に盛(も)りあがっています。それを「尿道隆起(にょうどうりゅうき)」というそうです。
「尿道炎(にょうどうえん)」になってわかりますように、「尿道(にょうどう)」はものすごく敏感(びんかん)です。敏感(びんかん)ということは、神経(しんけい)がたくさんあるということでしょう。
そうすると、「尿道(にょうどう)」を直接(ちょくせつ)に刺激(しげき)しなくても、「ワギナ(膣(ちつ))」から刺激(しげき)すれば、かなり、「尿道(にょうどう)」の神経(しんけい)を刺激(しげき)することになるでしょう。
聞(き)くところによりますと、マスターベーションのさいに、「尿道(にょうどう)」に棒切(ごうき)れなどをいれておこなうひともあるようです。痛(いた)いからやっているとは思(おも)えません。それなりの危険(きけん)を覚悟(かくご)でおこなっているところをみると、かなりの快感(かいかん)をえているとしか考(かんがえ)えられません。
ひょっとすると、G(じー)スポットというのは、「尿道(にょうどう)」の神経(しんけい)を性的快感(せいてきかいかん)のために利用(りよう)したのではないでしょうか。

G(じー)スポットを刺激(しげき)するというのは、指(ゆび)を、ひらがなの「く」の字(じ)のように、すこしに曲(ま)げて、「ワギナ(膣(ちつ))」の「尿道(にょうどう)」ないし「膀胱(ぼうこう)」の部分(ぶぶん)を刺激(しげき)するということになるでしょう。


4.ポルチオ(子宮腟部(しきゅうちつぶ))
婦人科(ふじんか)の本(ほん)によりますと、つぎのようにかかれています。
「ウテルス(子宮(しきゅう))」の上方(じょうほう)の3分(ぶん)の2のふくらんだ部分(ぶぶん)を「子宮体(しきゅうたい)」といい、下方(かほう)の円柱状(えんちゅうじょう)の3分(ぶん)の1の部分(ぶぶん)を「子宮頚(しきゅうけい)」といいます。
「子宮頚(しきゅうけい)」の下方(かほう)の部分(ぶぶん)では、その周囲(しゅうい)に「ワギナ(膣(ちつ))」の壁(かべ)がついていて、「子宮頚(しきゅうけい)」の下方(かほう)の端(はし)は、「ワギナ(膣(ちつ))」にとびだしたかっこうになっています。
「ワギナ(膣(ちつ))」のまえの壁(かべ)「前膣壁(ぜんちつへき)」が「子宮頚(しきゅうけい)」にくっついているところで袋状(ふくろじょう)になっています。この部分(ぶぶん)を「前腟円蓋(ぜんちつえんがい)」といいます。
「ワギナ(膣(ちつ))」のうしろの壁(かべ)「後膣壁(こうちつへき)」が「子宮頚(しきゅうけい)」にくっついているところでも袋状(ふくろじょう)になっています。この部分を「後腟円蓋(こうちつえんがい)」といいます。
「前膣壁(ぜんちつへき)」が「子宮頚(しきゅうけい)」にくっついているところは、「後膣壁(こうちつへき)」が「子宮頚(しきゅうけい)」にくっついているところよりも、低(ひく)くなっています。
「前膣壁(ぜんちつへき)」が「子宮頚(しきゅうけい)」にくっついているところから下方(かほう)で、「ワギナ(膣(ちつ))」のなかにでっぱった部分(ぶぶん)を「子宮腟部(しきゅうちつぶ)」、ラテン語(ご)でPortio vaginalis uteri(ポルチオ・ヴァギナーリス・ウテリ)というそうです。
「ポルチオ」が「部(ぶ)」にあたり、「ヴァギナーリス」が「膣(ちつ)」にあたり、「ウテリ」が「子宮(しきゅう)」にあたります。「ヴァギナーリス」と「ウテリ」は、それぞれ形容詞形(けいようしけい)で、ラテン語(ご)ではうしろから形容詞(けいようし)がかかるとのことです。したがって「ポルチオ」というのは、「部分(ぶぶん)」の意味(いみ)にあたることになります。
「後膣壁(こうちつへき)」が「子宮頚(しきゅうけい)」にくっついているところより上方(じょうほう)の「子宮頚(しきゅうけい)」を、「子宮頚膣上部(しきゅうけいちつじょうぶ)」といい、そのあいだの部分を「子宮頚中間部(しきゅうけいちゅうかんぶ)」というそうです。
厳密(げんみつ)にはこのようになるらしいですが、臨床的(りんしょうてき)には「ワギナ(膣(ちつ))」のなかにでっぱった「子宮頚(しきゅうけい)」の部分(ぶぶん)を、「子宮腟部(しきゅうちつぶ)」、「ポルチオ・ヴァギナーリス・ウテリ」というとのことです。ラテン語(ご)のほうを略(りゃく)して「ポルチオ」というようになったようです。
したがって、おおまかには「ワギナ(膣(ちつ))」のなかにでている「ウテルス(子宮(しきゅう))」を「ポルチオ(子宮腟部(しきゅうちつぶ))」といっていよいようです。

指(ゆび)で「ポルチオ(子宮腟部(しきゅうちつぶ))」を刺激(しげき)するとなると、女性(じょせい)がふつうに水平(すいへい)に寝(ね)ている位置(いち)では、かなり指(ゆび)を斜(ななめ)め下(した)に、そして奥(おく)にいれないと、到達(とうたつ)しないことになります。じじつそのようです。
このばあい、「ポルチオ(子宮腟部(しきゅうちつぶ))」を傷(きず)つけないように、あらかじめ指(ゆび)のツメをていねいに切(き)って、指(ゆび)を清潔(せいけつ)にする必要(ひつよう)があるのは、いうまでもありません。
爪切(つめき)りで切(き)っただけでは、角(かど)が刃物(はもの)のようになっています。角(かど)にヤスリをていねいにかける必要(ひつよう)があります。とくにツメの両端(りょうたん)の切(き)り端(はし)もていねいに切(き)ってけずらなければなりません。
市販(しはん)のツメヤスリでは、すぐに摩耗(まもう)してしまうので、金物屋(かなものや)さんに教(おし)えてもらって、わたしはノコギリの目立(めた)て用(よう)のヤスリをつかっています。それ以前(いぜん)に使(つか)っていました高価(こうか)なヘンケルのツメヤスリよりもいいです。安(やす)いですし、非常(ひじょう)によく削(けず)れます。それに丈夫(じょうぶ)で長持(ながも)ちします。
ウテルスセックスをするようになるまで、「ポルチオ(子宮腟部(しきゅうちつぶ))」が感(かん)じやすいということをわたしは知(し)りませんでした。
ペニスが「ウテルス(子宮(しきゅう))」にはいっていたかどうか確認(かくにん)するために、途中(とちゅう)でペニスをぬいて指(ゆび)をいれることをたびたびしました。はじめのころは、おそるおそる指(ゆび)を深(ふか)くいれて、「子宮口(しきゅうこう)」が開(ひら)いているかどうか確認(かくにん)するだけでした。
そのうちかなり大(おお)きめに開(ひら)いている女性(じょせい)で、指先(ゆびさき)を5ミリ程度(ていど)、いれました。すると反応(はんのう)しました。はじめ痛(いた)いのかと思(おも)って、そう聞(き)きましたが、否定(ひてい)しました。感(かん)じているのだとわかりました。
この部分(ぶぶん)については、深(ふか)く知(し)りませんし、深入(ふかい)りしていません。ただ、かなりの女性(じょせい)で感(かん)じるポイントだということはまちがいないようです。
ペニスを深(ふか)くいれると、横(よこ)にはいることもありますが、たいてい「ポルチオ(子宮腟部(しきゅうちつぶ))」の上側(うえがわ)に、先(さき)っぽがきます。
医学用語(いがくようご)をつかうと、「前腟円蓋(ぜんちつえんがい)」のところにペニスの「亀頭(きとう)」がくるというかっこうになります。
マスターズ&(あんど)ジョンソンもかいていますように、女性(じょせい)が興奮(こうふん)すると「ウテルス(子宮(しきゅう))」が縮(ちぢ)んでかたくなります。
すぐあとでのべますように、「ワギナ(膣(ちつ))」のまんなかあたりで、「肛門挙筋(こうもんきょきん)」が接(せっ)しています。マスターズ&(あんど)ジョンソンによれば、オーガズムのときには「骨盤(こつばん)」の筋肉(きんにく)がけいれんするようです。
この図(ず)のようなかたちでペニスを深(ふか)くいれていると、オーガズムのときには、かたくなった「ウテルス(子宮(しきゅう))」がペニスの亀頭下面(きとうかめん)を押(お)しあげてくることになります。
また「ワギナ(膣(ちつ))」のまんなかあたりの「肛門挙筋(こうもんきょきん)」がけいれんして縮(ちぢ)むと、ペニスの首(くび)(亀頭(きとう)のすぐ下(した)、いわゆるカリ首(くび))のあたりでしめあげるということがおこります。
すると、ペニスの首(くび)がしめつけられ、ペニスの亀頭下面(きとうかめん)を「ウテルス(子宮(しきゅう))」、とくに「ポルチオ(子宮腟部(しきゅうちつぶ))」がコリコリとこづきあげるということになります。
かなりの快感(かいかん)ということになります。
スポーツをやっているかなり筋肉質(きんにくしつ)の女性(じょせい)で、おそろしいことをわたしは体験(たいけん)しました。しめあげがきつすぎるのです。快感(かいかん)をとおりこしてしまうのです。ペニスがあまりに圧迫(あっぱく)されすぎて、射精(しゃせい)できなくなるのです。射精(しゃせい)できないため、とても不満足(ふまんぞく)な結果(けっか)になります。それもほとんど毎回(まいかい)です。
しかしこの女性(じょせい)の「ウテルス(子宮(しきゅう))」にいれるようになって、この問題(もんだい)は解決(かいけつ)しました。縮(ちぢ)んでかたくなった「ウテルス(子宮(しきゅう))」には、かろうじて射精(しゃせい)できるようになりました。
このように、「ポルチオ(子宮腟部(しきゅうちつぶ))」の周囲(しゅうい)でセックスするのと、「ウテルス(子宮(しきゅう))」のなかにいれるのとでは、根本的(こんぽんてき)にことなっています。感覚(かんかく)でいえば、下(した)からコリコリとせめられるのと、まわり全体(ぜんたい)から輪(わ)っかのようにせめられるのとのちがいです。やはりまわり全体(ぜんたい)からせめられる方(ほう)が気持(きも)ちいいです。
この図(ず)のように、ペニスを「ポルチオ(子宮腟部(しきゅうちつぶ))」の下側(したがわ)にはいるということもあります。
かなり意図的(いとてき)にしないと、このようにペニスは「後膣円蓋(こうちつえんがい)」の位置(いち)にこないと思(おも)います。
ところがバックの体位(たいい)では、状況(じょうきょう)がすこし変(か)わるように思(おも)います。
この図(ず)は、女性(じょせい)の頭(あたま)を水平(すいへい)から15°くらい下(した)にさげたバックの体位(たいい)です。
おおくのばあい、バックから深(ふか)くペニスをいれると、このように「後膣円蓋(こうちつえんがい)」のところにはいるのではないでしょうか。

5.女性(じょせい)の骨盤(こつばん)の筋肉(きんにく)
解剖学(かいぼうがく)の本(ほん)にかかれていることを、理解(りかい)した範囲(はんい)で以下(いか)にしるします。
「骨盤(こつばん)」を形(かたち)づくる骨(ほね)は、左右の「寛骨(かんこつ)」、そのあいだにある「仙骨(せんこつ)」、それと「尾骨(びこつ)」です。
「仙骨(せんこつ)」と「尾骨(びこつ)」は、背骨(せぼね)(「脊柱(せきちゅう)」)の下(した)の部分(ぶぶん)です。
「寛骨(かんこつ)」は、3つの骨(ほね)が合(あ)わさってひとつの骨(ほね)になったもので、少年期(しょうねんき)には軟骨(なんこつ)でつながっているだけだそうです。その3つの骨(ほね)というのは、「腸骨(ちょうこつ)」、「坐骨(ざこつ)」、「恥骨(ちこつ)」です。
「寛骨(かんこつ)」の左右(さゆう)の端(はし)のところが、臼状(きゅうじょう)にくぼんでいて、「大腿骨(だいたいこつ)」のあたまのボール状(じょう)の部分(ぶぶん)がはいりこみます。そして「股関節(こかんせつ)」を形(かたちづくります。
左右(さゆう)の「寛骨(かんこつ)」はうしろの部分(ぶぶん)で「仙骨(せんこつ)」とくっつき、まえの部分(ぶぶん)で「恥骨結合(ちこつけつごう)」で「寛骨(かんこつ)」の一部(いちぶ)である「恥骨(ちこつ)」どおしが、くっつきます。そうして一体(いったい)となっています。

「骨盤(こつばん)」を<上(うえ)から>見(み)てわかりますように、真(ま)ん中(なか)が開(ひら)いています。女性(じょせい)のばあい、子(こ)どもを産(う)むということから当然(とうぜん)でもあります。
しかし、ここに強力(きょうりょく)な一種(いっしゅ)の「膜(まく)」がないと、内臓(ないぞう)が重力(じゅうりょく)にひかれて下(した)へ落(お)ちてゆきます。この一種(いっしゅ)の膜(まく)は、たくさんの筋肉(きんにく)と筋肉(きんにく)をおおっている膜(まく)(筋膜(きんまく))、筋肉(きんにく)の腱(けん)で形(かたち)づくられています。
この一種(いっしゅ)の膜(まく)を形(かたち)づくっているもののなかで、それにふくまれる筋肉(きんにく)グループは「会陰筋(えいんきん)」と一括(いっかつ)していわれるそうです。

「骨盤(こつばん)」のまえの部分(ぶぶん)、お腹側(なかがわ)にある筋肉(きんにく)は、つぎの筋肉(きんにく)からなっているそうです。
「球海綿体筋(きゅうかいめんたいきん)」、これは「クリトリス(陰核(いんかく))」のところでもふれました。「尿道(にょうどう)」と「ワギナ(膣(ちつ))」を囲(かこ)みます。「クリトリス(陰核(いんかく))」のところでもふれましたように、「球海綿体筋(きゅうかいめんたいきん)」の一部(いちぶ)は、「外肛門括約筋(がいこうもんかつやくきん)」とまじりあって、「8」の字形(じけい)となります。「ワギナ(膣(ちつ))」を狭(せば)める役割(やくわり)をします。
「坐骨海綿体筋(ざこつかいめんたいきん)」、これも「クリトリス(陰核(いんかく))」のところでもふれましたように、坐骨(ざこつ)のところからでて、ななめまえ方向(ほうこう)に恥骨(ちこつ)にそって走(はし)りながら「クリトリス(陰核(いんかく))」のところにいたります。
「深会陰横筋(しんえいんおうきん)」、うすい筋肉(きんにく)の板(いた)で、横(よこ)に走(はし)ります。「尿道(にょうどう)」と「ワギナ(膣(ちつ))」を囲(かこ)んでいます。
「浅会陰横筋(せんえいんおうきん)」、骨盤(こつばん)の恥骨(ちこつ)の端(はし)から真(ま)ん中(なか)に向(む)かって横(よこ)に走(はし)ります。「深会陰横筋(しんえいんおうきん)」のうしろの縁(へり)を補強(ほきょう)しています。
「尿道括約筋(にょうどうかつやくきん)」、「尿道(にょうどう)」と「ワギナ(膣(ちつ))」を囲(かこ)んで、これらを圧迫(あっぱく)します。(「深会陰横筋(しんえいんおうきん)」にふくめている本(ほん)もあります。)

「骨盤(こつばん)」のうしろの部分(ぶぶん)、お尻側(しりがわ)にある筋肉(きんにく)はつぎのようになっているそうです。
左右(さゆう)の「肛門挙筋(こうもんきょきん)」と「尾骨筋(びこつきん)」、それに「外肛門括約筋(がいこうもんかつやくきん)」です。その最(もっと)も低(ひく)いところに「肛門(こうもん)」があります。
「肛門挙筋(こうもんきょきん)」は、「恥骨(ちこつ)」あたりからでて、まんなかでくっつきます。一部(いちぶ)は「肛門(こうもん)」をとり囲(かこ)み、一部(いちぶ)は「尾骨(びこつ)」までいきます。両側(りょうがわ)の筋肉(きんにく)があわさって、全体(ぜんたい)として三角錐(さんかくすい)、ロート状(じょう)の筋肉(きんにく)の板(いた)をつくることになります。
「肛門挙筋(こうもんきょきん)」をこまかくいうと、つぎの3つの筋肉(きんにく)からなります。
「腸骨尾骨筋(ちょうこつびこつきん)」、「恥骨尾骨筋(ちこつびこつきん)」、「恥骨直腸筋(ちこつちょくちょうきん)」です。
「尾骨筋(びこつきん)」、これは「肛門挙筋(こうもんきょきん)」と接(せっ)していて、基本的(きほんてき)に「肛門挙筋(こうもんきょきん)」とおなじ役割(やくわり)をします。
「外肛門括約筋(がいこうもんかつやくきん)」、「大腸(だいちょう)」の最後(さいご)の部分(ぶぶん)を筒状(つつじょう)にとり囲(かこ)みます。「肛門(こうもん)」のまわりをとり囲(かこ)んでいます。「肛門(こうもん)」のまわりだけでなく、すこし「直腸(ちょくちょう)」までいっています。
「外肛門括約筋(がいこうもんかつやくきん)」はふつう縮(ちぢ)んでいます。うんこをだすときには、意志的(いしてき)にゆるめることができます。さきにもふれましたように、一部(いちぶ)は「球海綿体筋(きゅうかいめんたいきん)」とつながって、「8」の字(じ)になって「尿道(にょうどう)」と「ワギナ(膣(ちつ))」を締(し)める役割(やくわり)に関係(かんけい)します。

これらの筋肉(きんにく)を、「ワギナ(膣(ちつ))」をしめるということでまとめてみます。
皮膚(ひふ)に近(ちか)いところでは、「球海綿体筋(きゅうかいめんたいきん)」が「外肛門括約筋(がいこうもんかつやくきん)」と「8」の字(じ)をつくって、「ワギナ(膣(ちつ))」と「肛門(こうもん)」をしめるようです。この筋肉(きんにく)は意図的(いとてき)にも締(し)められます。
皮膚(ひふ)からすこしなかへはいったところでは、「尿道(膣)括約筋(にょうどう(ちつ)かつやくきん)」が「尿道(にょうどう)」と「ワギナ(膣(ちつ))」をしめるようです。この「尿道(膣)括約筋(にょうどう(ちつ)かつやくきん)」を「深会陰横筋(しんえいんおうきん)」にふくめている本(ほん)もあります。この筋肉(きんにく)もおしっこをガマンするという感(かん)じで、意図的(いとてき)にしめることができます。
ところで、下(した)の図(ず)を見(み)ていただくとわかりますように、「尿道括約筋(にょうどうかつやくきん)」は「ワギナ(膣(ちつ))」のせいぜい入口(いりぐち)から3分(ぶん)の1くらいのところまでです。
「肛門挙筋(こうもんきょきん)」(「腸骨尾骨筋(ちょうこうつびこつきん)」、「恥骨尾骨筋(ちこつびこつきん)」、「恥骨直腸筋(ちこつちょくちょうきん)」)と「尾骨筋(びこつきん)」は、「ワギナ(膣(ちつ))」をあからさまにしめるというためのものではなさそうです。
ただオーガズムのときには、これらの筋肉(きんにく)はけいれんするので、「ワギナ(膣(ちつ))」をしめることになるようです。とくに「肛門挙筋(こうもんきょきん)」のうち「恥骨直腸筋(ちこつちょくちょうきん)」です。 「肛門挙筋(こうもんきょきん)」の一部である「恥骨直腸筋(ちこつちょくちょうきん)」のはしっこが、「ワギナ(膣(ちつ))」のまんなかあたりで接(せっ)しているようです。
下(した)の図(ず)では描(えが)ききれていませんが、上(うえ)の図(ず)ではすこしそれがうかがえます。これが女性(じょせい)がオーガズムのときにしめるようです。もちろん意志(いし)でもってしめることはできません。
「肛門(こうもん)」のばあい、「外肛門括約筋(がいこうもんかつやくきん)」が「肛門挙筋(こうもんきょきん)」にいれかわっているところは、「肛門(こうもん)」の入口(いりぐち)から4〜5センチのところくらいとかかれています。「ワギナ(膣(ちつ))」が「肛門挙筋(こうもんきょきん)」(とくに「恥骨直腸筋(ちこつちょくちょうきん)」)と接(せっ)しているのも、「ワギナ(膣(ちつ))」の入口(いりぐち)からだいたいおなじように4〜5センチくらいと考(かんが)えられるかと思(おも)います。「ワギナ(膣(ちつ))」の長(なが)さが7〜8センチとあります。まんなかあたりか、もうすこし奥(おく)でしょう。
つぎにのべますマスターズ&ジョンソンによれば、興奮(こうふん)してくると「ワギナ(膣(ちつ))」は9.5〜10.5センチくらいにのびるようです。このときに「肛門挙筋(こうもんきょきん)」がどの位置(いち)にあるかは、定(さだ)かではありません。
「ワギナ(膣(ちつ))」自身(じしん)の力(ちから)で締(し)めるということがありえるかもしれません。いずれにしても、しかし、入口(いりぐち)からおよそ半分(はんぶん)より上方(じょうほう)には、「ワギナ(膣(ちつ))」の外側(そとがわ)から締(し)めるような筋肉(きんにく)はありません。
したがいまして、「ワギナ(膣(ちつ))」の半分(はんぶん)より上(うえ)で、締(し)めつけるような筋肉(筋肉)があるとしましたら、それは「ワギナ(膣(ちつ))」や「ウテルス(子宮(しきゅう))」をとりまいている筋肉(きんにく)ではありません。それは、興奮(こうふん)した「ウテルス(子宮(しきゅう))」そのものであります。


6.マスターズ&(あんど)ジョンソン
ある本(ほん)を参考(さんこう)にして、女性(じょせい)の性反応(せいはんのう)と女性生殖器(じょせいせいしょくき)の筋肉(きんにく)のことをかこうと考(かんが)えました。ところがくわしく読(よ)んでいくと、根本的(こんぽんてき)なところであやふやな記述(きじゅつ)が見(み)つかって困(こま)ってしまいました。
しかたなく、その本(ほん)が参考(さんこう)にしているもとの本(ほん)、かの有名(ゆうめい)なマスターズ&(あんど)ジョンソンの『人間(にんげん)の性反応(せいはんのう)』を読(よ)まざるをえなくなりました。
インターネットを調(しら)べても、どういうわけか翻訳(ほんやく)が見(み)つかりませんでした。しかたなく、英語(えいご)の原典(げんてん)を医大(いだい)の図書館(としょかん)から借(か)りてきて読(よ)みはじめました。
100ページほど読(よ)んだ時点(じてん)で、こんなに有名(ゆうめい)な本(ほん)に翻訳(ほんやく)がないわけがないと思(おも)い、ねんいりにインターネットを調(しら)べました。
すると、ずいぶんと以前(いぜん)、1966年(ねん)、原著(げんちょ)が出版(しゅっぱん)されてすぐに、「性(せい)」についての日本(にほん)の草分的(くさわけてき)な存在(そんざい)、謝国権先生(しゃこっけんせんせい)がロバート・竜岡(たつおか)というひととともに訳(やく)されているのがわかりました(池田書店(いけだしょてん)、1966)。なんとか古本(ふるほん)を入手(にゅうしゅ)しました。やはり英語(えいご)で読(よ)んだのではよくわかっていませんでした。
以下にマスターズ&(あんど)ジョンソンの本(ほん)を参考(さんこう)にして、女性(じょせい)の性反応(せいはんのう)についてかいていきます。

7.安静時(あんせいじ)
安静時(あんせいじ)の女性(じょせい)の生殖器(せいしょくき)の断面(だんめん)は、つぎのようになっています。
マスターズ&(あんど)ジョンソンは、性反応(せいはんのう)の周期(しゅうき)を、「興奮期(こうふんき)」、「平坦期(へいたんき)」、「オーガズム期(き)」、「消退期(しょうたいき)」にわけています。女性(じょせい)では「オーガズム期(き)」をなんどもえることができます。


8.興奮期(こうふんき)
興奮期(こうふんき)には、「乳首(にゅうしゅ)」が勃起(ぼっき)します。
「大陰唇(だいいんしん)」は薄(うす)くなり、平坦(へいたん)になります。「ワギナ(膣(ちつ))」の入口(いりぐち)から離(はな)れて、上方外側(じょうほうがいそく)にすこし上昇(じょうしょう)します。
「小陰唇(しょういんしん)」は、いちじるしくその厚(あつ)くなります。
「クリトリス(陰核(いんかく))」は大(おお)きくなります。「陰核亀頭(いんかくきとう)」が大(おお)きくなるだけでなく、「陰核茎部(いんかくけいぶ)」の直径(ちょっけい)も増(ま)します。
「ワギナ(膣(ちつ))」では、刺激(しげき)を開始(かいし)してわずか10〜30秒後(びょうご)に、「膣粘滑液(ちつねんかつえき)」があらわれはじめます。これをマスターズ&(あんど)ジョンソンは、「発汗現象(はっかんげんしょう)」といっています。
性的緊張(せいてききんちょう)が上昇(じょうしょう)しますと、「ワギナ(膣(ちつ))」の壁(かべ)には、粘液(るんえき)にちかい汗(あせ)のような小(ちい)さな滴(しずく)が、ぽつりぽつりとあらわれます。だんだん玉(たま)のような汗(あせ)みたいになり、小(ちい)さな滴(しずく)が合体(がっぺい)して、光(ひか)る膜(まく)となります。
これはたまっていた液体(えきたい)が分泌(ぶんぴつ)されるのではなく、「ワギナ(膣(ちつ))」のまわりの血管(けっかん)、とくに細(ほそ)い静脈(じょうみゃく)が拡張(かくちょう)することによるとされています。
また「ワギナ(膣(ちつ))」の奥(おく)の2/3が伸(の)びて広(ひろ)がります。マスターズ&(あんど)ジョンソンの測定(そくてい)では、奥(おく)の部分(ぶぶん)で、直径(ちょっけい)2センチ、長(なが)さ7〜8センチだった「ワギナ(膣(ちつ))」が、直径(ちょっけい)5.75〜6.25センチ、長(なが)さ9.5〜10.5センチになったとのことです。
「ウテルス(子宮(しきゅう))」は、「ワギナ(膣(ちつ))」が拡張(かくちょう)するので、結果(けっか)として、すこし「ポルチオ(子宮膣部(しきゅうちつぶ))」の部分(ぶぶん)が後(うし)ろにさがるようです。


9.平坦期(へいたんき)
有効(ゆうこう)な性的刺激(せいてきしげき)がつづけば、興奮期(こうふんき)から平坦期(へいたんき)にはいります。平坦期(へいたんき)でさらに性的緊張(せいてききんちょう)がうまく強化(きょうか)されると、オーガズム期(き)にうつることができます。
「乳首(にゅうしゅ)」では平坦期(へいたんき)には、「乳輪(にゅうりん)」が非常(ひじょう)にふくらんみます。そして勃起(ぼっき)した「乳首(にゅうしゅ)」が埋(う)もれてしまうほどのこともあるとのことです。
「性的紅潮(せいてきこうちょう)」という皮膚(ひふ)の反応(はんのう)が、興奮期末期(こうふんきまっき)から平坦期初期(へいたんきしょき)にあらわれます。まず、上腹部(じょうふくぶ)にあらわれ、「乳房(にゅうぼう)」にひろがります。ついで前胸部(ぜんきょうぶ)、ばあいにより下腹部(かふくぶ)、肩(かた)、肘(ひじ)、オーガズム期(き)が近(ちか)づくと、大腿部(だいたいぶ)、臀部(でんぶ)、背中(せなか)にもひろがることがあるそうです。平坦期(へいたんき)の末期(まっき)に最高(さいこう)になり、オーガズムとともに消(き)えるそうです。
この「性的紅潮(せいてきこうちょう)」は、AV女優(じょゆう)、平井(ひらい)まりあの『ANGEL KISS(えんじぇるきっす)』というDVD(でぃーぶいでぃー)であざやかに見(み)えました。マスターズ&(あんど)ジョンソンのかいているとおりであります。
「筋肉(きんにく)」の緊張(きんちょう)が、興奮期末期(こうふんきまっき)から平坦期(へいたんき)にかけて規則的(きそくてき)あるいはけいれん的(てき)におこるとのことです。
「バルトリン腺(せん)」の分泌(ぶんぴつ)が、興奮期(こうふんき)の末期(まっき)から平坦期初期(へいたんきしょき)にみられるそうです。それも量(りょう)が少(すく)ないそうです。したがって、ペニスのはいるのをこの腺(せん)の分泌(ぶんぴつ)が助(たす)けているとは考(かんが)えられないと、マスターズ&(あんど)ジョンソンはいっています。
「クリトリス(陰核(いんかく))」は、「陰核亀頭(いんかくきとう)」と「陰核茎部(いんかくけいぶ)」が上昇(じょうしょう)し後退(こうたい)します。すこしなかへはいりこみます。
「ワギナ(膣(ちつ))」では、興奮期(こうふんき)からだんだんと奥(おく)の2/3がひろがります。平坦期(へいたんき)には完全(かんぜん)に拡大(かくだい)してテントのような形(かたち)となります。これをマスターズ&(あんど)ジョンソンは「テント形成(けいせい)」となづけています。
そして平坦期(へいたんき)に特徴的(とくちょうてき)なのは、手前(てまえ)の1/3がいちじるしく腫(は)れることです。
「前庭球(ぜんていきゅう)」と中心(ちゅうしん)とした「ワギナ(膣(ちつ))」の前(まえ)1/3が、なかのたくさんの細(ほそ)い静脈(じょうみゃく)が充血(じゅうけつ)するために、高度(こうど)に膨張(ぼうちょう)します。すくなくともその直径(ちょっけい)の1/3くらい小(ちい)さくなるといっています。
マスターズ&(あんど)ジョンソンは、平坦期(へいたんき)に血管充血(けっかんじゅうけつ)をおこす部分(ぶぶん)を「オーガズム帯(たい)」となづけています。
「ウテルス(子宮(しきゅう))」は平坦期(へいたんき)には、全面的(ぜんめんてき)に上昇(じょうしょう)します。つまり奥(おく)にはいりこみます。


10.オーガズム期(き)
「乳房(にゅうぼう)」はオーガズム期(き)にはとくに顕著(けんちょ)な反応(はんのう)は見(み)られないとのことです。
「外肛門括約筋(がいこうもんかつやくきん)」の収縮(しゅうしゅく)が、オーガズムが強烈(きょうれつ)なばあい、2〜5回(かい)、0.8秒間隔(びょうかんかく)でおこるとのことです。「外肛門括約筋(がいこうもんかつやくきん)」が収縮(しゅうしゅく)すると、それと同時(どうじ)に、「8」の字(じ)になっている「球海綿体筋(きゅうめんたいきん)」も収縮(しゅうしゅく)します。
「クリトリス(陰核(いんかく))」の特別(とくべつ)な反応(はんのう)は見(み)られないらしいです。
「性的紅潮(せいてきこうちょう)」はオーガズムとともに突然(とつぜん)、消(き)えるとのことです。
「筋緊張(きんきんちょう)」については、マスターズ&(あんど)ジョンソンは筋電図(きんでんず)などで確実(かくじつ)に確認(かくにん)していないので「筋肉群(きんにくぐん)の不随意的収縮(ふずいいてきしゅうしゅく)とけいれん」という表現(ひょうげん)でおさえています。
これは骨盤(こつばん)の筋肉群(きんにくぐん)、つまり「会陰筋(えいんきん)」と総称(そうしょう)される筋肉(きんにく)グループが収縮(しゅうしゅく)し、けいれんすると考えられます。「肛門挙筋(こうもんきょきん)」、とくに「恥骨直腸筋(ちくつちょくちょうきん)」が「ワギナ(膣(ちつ))」のまんなかあたりでしめるのは、このときでしょう。
ばあいによりさらに、腹筋(ふっきん)とか手(て)や足(あし)の筋肉(きんにく)も、収縮(しゅうしゅく)しけいれんします。これはじっさい、女性(じょせい)にもよりますが、ものすごく「いった」ときに、からだ全体(ぜんたい)をけいれんさせるということがあります。これを否定(ひてい)するひとはないでしょう。
「ワギナ(膣(ちつ))」は、平坦期(へいたんき)の拡張(かくちょう)を越(こ)えなかったといっています。
「オーガズム帯(たい)」が反復(はんぷく)して強(つよ)く収縮(しゅうしゅく)します。0.8秒間隔(びょうかんかく)で、最低(さいてい)3〜5回(かい)、最大(さいだい)10〜15回(かい)反復(はんぷく)されるとのことです。そしてはじめの3〜6回(かい)、収縮(しゅうしゅく)したあと、だんだんと収縮間隔(しゅうしゅくかんかく)が長(なが)くなり、その強度(きょうど)も減(へ)っていくようです。ずいぶんと個人差(こじんさ)があるとのことです。
マスターズ&(あんど)ジョンソンが「オーガズム帯(たい)」といっています部分(ぶぶん)は、筋肉(きんにく)としては、「球海綿体筋(きゅうかいめんたいきん)」、「尿道(膣)括約筋(にょうどう(ちつ)かつやくきん」、それに「恥骨直腸筋(ちくつちょくちょうきん)」があるところです。「オーガスム帯(たい)」が反復(はんぷく)して収縮(しゅうしゅく)しているのは、おもにこれらの筋肉(きんにく)が収縮(しゅうしゅく)していると考(かんが)えてもよいように思(おも)います。
マスターズ&(あんど)ジョンソンの子宮内電極(しきゅうないでんきょく)による調査(ちょうさ)では、「ウテルス(子宮(しきゅう))」体部(たいぶ)の収縮(しゅうしゅく)はつぎのようになるそうです。
まず、収縮(しゅうしゅく)は奥(おく)の「子宮底(しきゅうてい)」にはじまり、「中央部(ちゅうおうぶ)」に進(すす)み、手前(てまえ)の「子宮下部(しきゅうかぶ)」で消(き)えるようです。これは本人(ほんにん)がオーガズムを自覚(じかく)してから、2〜4秒後(びょうご)にはじまるとのことです。


11.消退期(しょうたいき)
消退期(しょうたいき)には「乳輪(にゅうりん)」はだんだんとしぼんでいきます。
「大陰唇(だいいんしん)」はもとの厚(あつ)さを回復(かいふく)し、まんなかの位置(いち)にもどります。
「小陰唇(しょういんしん)」はオーガズム後(ご)、10〜15秒以内(びょういない)に、急(きゅう)に薄(うす)ピンク色(いろ)へとあせていきます。
「小陰唇(しょういんしん)」が急(きゅう)に色(いろ)の変化(へんか)を見(み)せるのは、AV(えーう゛ぃ)、とくに中出(なかだ)しのAV(えーう゛ぃ)をみて私(わたし)が驚(おど)いたことです。こんなにも消(き)えるのが早(はや)いのかと、びっくりしました。
「クリトリス(陰核(いんかく))」は、「オーガズム帯(たい)」の収縮(しゅうしゅく)が終(おわ)わってから5〜10秒(びょう)たって、もとの位置(いち)にもどります。
「ワギナ(膣(ちつ))」は、消退期(しょうたいき)にはいると、「オーガズム帯(たい)」は急(きゅう)に消(き)えていきます。そして「オーガズム帯(たい)」の腫(は)れが消(き)えていくので、結果(けっか)として「ワギナ(膣(ちつ))」の内径(ないけい)は増加(ぞうか)します。
テント効果(こうか)も急(きゅう)に消(き)えていきます。「ポルチオ(子宮腟部(しきゅうちつぶ))」がもとのところへ復帰(ふっき)するには、すくなくとも3〜4分(ふん)かかるといいます。
「ウテルス(子宮(しきゅう))」は上昇(じょうしょう)していた位置(いち)からもどりはじめます。初期(しょき)には急(きゅう)に進行(しんこう)しますが、最終的(さいしゅうてき)に完全(かんぜん)にもどるには5〜10分(ふん)かかるとのことです。
「外子宮口(がいしきゅうこう)」が消退期(しょうたいき)にはすこし大(おお)きくなります。これはオーガズム直後(ちょくご)からみられるとのことです。この「外子宮口(がいしきゅうこう)」の拡張(かくちょう)は、オーガズムの強(つよ)さに比例(ひれい)したそうです。
そして20分(ふん)〜30分(ふん)してから、開(ひら)いていた「外子宮口(がいしきゅうこ)」がすこしずつ小(ちい)さくなったとのことです。
「ウテルス(子宮(しきゅう))」体部(たいぶ)の収縮(しゅうしゅく)は、オーガズムが消(き)えていくときにも不規則(ふきそく)にくり返(かえ)されたといいます。その振幅(しんぷく)の度合(どあ)いはだんだんと少(すく)なくなります。

「ウテルス(子宮(しきゅう))」体部(たいぶ)の不規則(ふきそく)な収縮(しゅうしゅく)ということを、ウテルスセックスであからさまに経験(けいけん)します。「ウテルス(子宮(しきゅう))」の収縮(しゅうしゅく)がだんだんとペニスの先(さき)からカリ首(くび)くらいまできます。それを何回(なんかい)かくり返(かえ)します。
これを味(あじ)わっていてしばらくして、女性(じょせい)によってはふいに「いった?」と聞(き)かれることがあります。いままさに、「ウテルス(子宮(しきゅう))」がペニスを締(し)めあげている最中(さいちゅう)で、とても気持(きも)ちいいところなのに、急(きゅう)にしらけた声(こえ)で聞(き)くのです。これはまさにオーガズムの消(き)えていったあとでも、「ウテルス(子宮(しきゅう))」が収縮(しゅうしゅく)していることのあかしでしょう。女性(じょせい)の方(ほう)は終(お)わってしまったと思(おも)っているのに、まだ「ウテルス(子宮(しきゅう))」は反応(はんのう)しつづけているのです。
また消退期(しょうたいき)に「外子宮口(がいしきゅうこう)」が開(ひら)くというのは興味深(きょうみぶか)いことです。
ながく刺激(しげき)しつづけていると、「外子宮口(がいしきゅうこう)」がすこし開(ひら)くということを聞(き)いたことがあります。このことをさしているのでしょう。
まえの師(し)が著書(ちょしょ)で、女性(じょせい)が興奮(こうふん)してくると、「ウテルス(子宮(しきゅう))」が下(した)に降(お)りてくると言(い)っておられます。
マスターズ&(あんど)ジョンソンは、女性(じょせい)が興奮(こうふん)すると「ウテルス(子宮(しきゅう))」が上昇(じょうしょう)するといっています。
このことを聞(き)くと、まったく正反対(せいはんたい)のことをいっているように思(おも)えます。そしてマスターズ&(あんど)ジョンソンの世界的(せかいてき)、歴史的(れきしてき)な功績(こうせき)から、あたかもまえの師(し)がいいかげんなことをおっしゃっているかのように思(おも)われてしまうことになります。
しかし、まえの師(し)がおっしゃっているのは、オーガズム期(き)をいったんへて、消退期(しょうたいき)にはいった状態(じょうたい)をさしておられるのではないかと思(おも)います。
「消退期(しょうたいき)」というのは、マスターズ&(あんど)ジョンソンのネーミングで、終(おわ)わってしまったかのような印象(いんしょう)をあたえます。しかし、このようなネーミングは、まえの師(し)の関知(かんち)するところではありません。
まえの師(し)が、女性(じょせい)をかなり「いかせた」ときのことをおっしゃっているのであれば、言(い)っておられることはほぼ一致(いっち)します。
マスターズ&(あんど)ジョンソンのいうオーガスム期(き)がいったんおわって、消退期(しょうたいき)にはいった「ウテルス(子宮(しきゅう))」の状態(じょうたい)を、まえの師(し)が言(い)っておられるとすれば、矛盾(むじゅん)しないことになります。

12.いわゆる「潮吹(しおふ)き」についてのひとつの説(せつ)
マスターズ&(あんど)ジョンソンは、「ワギナ(膣(ちつ))」の壁(かべ)から粘液(ねんえき)が多量(たりょう)にでてくることを「発汗現象(はっかんげんしょう)」といっています。それを「ワギナ(膣(ちつ))」の周辺(しゅうへん)にある血管(けっかん)の拡張(かくちょう)のせいだとしています。どこかに液体(えきたい)の貯蔵所(ちょりゅうしょ)があって、そこから分泌(ぶんぴつ)されるのではないということのようです。
興味深(きょうみぶか)いのは、膣形成不全(ちつけいせいふぜん)のために人工造腟術(じんこうぞうちつじゅつ)をうけ、「ワギナ(膣(ちつ))」を人工的(じんこうてき)につくった女性(じょせい)でもこの現象(げんしょう)が確認(かくにん)されたということです。
とすると、血管(けっかん)の拡張(かくちょう)でなにかその近(ちか)くにある管(くだ)の壁(かべ)から液体(えきたい)がしみでるか、漏(も)れでるという感(かん)じだと思(おも)われます。もしそれがたんに血管(けっかん)の拡張(かくちょう)によるものだとすると、「ワギナ(膣(ちつ))」の側(がわ)だけでなく、その反対側(はんたいがわ)の「尿道(にょうどう)」におこっても不思議(ふしぎ)ではありません。
ずいぶんとまえになりますが、本物(ほんもの)の「潮吹(しおふ)き」がおこる女性(じょせい)にであったことがあります。
最近(さいきん)のいくつかのAV(えーう゛ぃ)で見(み)た「潮吹(しおふ)き」は、どうみても「ワギナ(膣(ちつ))」の「発汗現象(はっかんげんしょう)」でしかありません。男優(だんゆう)が指(ゆび)で強(つよ)くいじっているうちに、「ワギナ(膣(ちつ))」から男優(だんゆう)の指(ゆび)のあいだをたどって、おしっこでもない水(みず)のような液体(えきたい)がふきだしていました。「興奮期(こうふんき)」をなんらかの形(かたち)で長(なが)びかせて、あのような大量(たいりょう)の「発汗現象(はっかんげんしょう)」をもたらすのでしょう。たくさんのAV(えーう゛ぃ)を見(み)ているわけではありません。本物(ほんもの)の「潮吹(しおふ)き」のAV(えーう゛ぃ)もあるかもしれません。【追加(ついか):尿道(にょうどう)から吹(ふ)きだす本物(ほんもの)のようなものも、最近(さいきん)、でているようです。】
私(わたし)が経験(けいけん)した本物(ほんもの)はちがっていました。
私(わたし)の経験(けいけん)では、あそこを攻(せ)めているうちに、数(すう)センチの噴水(ふんすい)のような、水鉄砲(みずてっぽう)からでた水(みず)のような感(かん)じで、数秒間(すうびょうかん)、チューッと噴(ふ)きだしました。「ワギナ(膣(ちつ))」に指(ゆび)をいれているので、どう見(み)ても「尿道(にょうどう)」からです。
むかし窪園(くぼぞの)なんとかさんだったと思(おも)うのですが、「潮吹(しおふ)き」で話題(わだい)になった女性(じょせい)がいたと記憶(きおく)しています。あのひとのばあい、数十(すうじゅっ)センチくらい吹(ふ)いたようなことを週刊誌(しゅうかんし)で読(よ)んだように思(おも)います。そういう女性(じょせい)もあるのでしょう。
「潮(しお)」の味(あじ)はありません。水(みず)のような感(かん)じです。ほんのすこし塩分(えんぶん)の味(あじ)があったようにも思(おも)います。当時(とうじ)は経験(けいけん)があまりなかったたので、てっきりおしっこを漏(も)らしたのだと思(おも)いました。
それからずいぶんとしてから、女性(じょせい)のおしっこをあそこから直接(ちょくせつ)に飲(の)んだ経験(けいけん)がありますが、味(あじ)がぜんぜんちがいます。おしっこは薬臭(くすりくさ)いというか、独特(どくとく)な味(あじ)と臭(にお)いがあります。潮吹(しおふ)きとおしっこは異質(いしつ)なものです。
いまでは、あれが潮吹(しおふ)きの貴重(きちょう)な経験(けいけん)だったと思(おも)っています。「ワギナ(膣(ちつ))」とは逆向(ぎゃくむ)きの「発汗現象(はっかんげんしょう)」でもって、「尿道(にょうどう)」にたまった液体(えきたい)が、オーガズムによるまわりに筋肉(きんにく)の収縮(しゅうしゅく)とともに、出(だ)されるのでしょう。

by 健康胞子